キンプリ専属マネージャー (ページ31)

今日:14 hit、昨日:8 hit、合計:919,474 hit

31 ページ31

.

ん、暑い…
部屋の電気が点いてることに気づく
だれか…いる？

.

.

平野「ごめん、起こしちゃった？」

優しく微笑むのは平野くんと神宮寺くんくんだった。

「いいえ、だいじょぶです…」

身体を起こそうとしたら、
そのままでいいよって神宮寺くんに止められる

「風邪移ったら大変ですよ。私は大丈夫なので。」

神宮寺「これぐらいで移ったりしないから笑」

平野「身体拭いた方が良さそう、汗すごいかいてるし…着替えも持ってきたよ。」

「ありがとうございます…」

2人が外に出てくれる。

身体が重くて思うように動かない…
2人で渡してくれたタオルで何とか身体を拭いて、
新しい服に袖を通す。

コンコン______

神宮寺「着替えれた？」

「はい、」

神宮寺「熱測ろっか。」

渡された体温計を脇に挟む

平野くんがジュースを持って
部屋に戻ってきた

神宮寺「38.1か…結構高いね。病院行く？」

「病院は行きません。」

きっと病院に行くって言ったら、
この子たちは心配して私に付き添おうとすると思う
そんなところを記者に撮られるわけにはいかない。

平野「…わかった。市販薬買ってあった気がするからそれ飲んで様子みよっか。」

はい、とジュースを手渡してくれた。

コップが冷たくて気持ちいい。

「美味しいです…」

平野「んー！どういたしまして」

神宮寺「この冷えピタ貼ったの誰だろ」

平野「どうせ廉でしょ。気にしてないようなふりしてるくせにめちゃくちゃソワソワしてたし笑」

おでこに手を当てると、
もうぬるくなってしまった熱さまシートが貼ってあった。

ジュースを飲みながら、
平野くんと神宮寺くんが話している姿を見ると
初めてみんなと出会った時のことを思い出した。

どこか冷めた目で6人を見ていたこと。

わざと距離を置いてみんなを知ろうとしなかったこと。

…

前の担当グループがまだ好きなこと。

全部が申し訳なくなって

「平野くん、神宮寺くん。ごめんなさい…」

平野「ええ、どうした！どっか痛い？」

神宮寺「そんな泣いたら明日目腫れるよ」

また涙がこぼれた。