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海『稜雅が確かに悪い。どうかしてた
でも、本当はそんな事できる奴じゃないって
お前が一番誰よりもそれはわかってんだろ？』
『………』
海『小松さんを抱いてる時、
あいつ何考えてたから分かるか？』
『…小松さんのこと』
海『お前の事だよ』
『…ｯ、…』
海『だから、お前にも小松さんにも申し訳なくて
俺の前で全部話しながら泣いてたよ』
『………』
海『俺は、お前の友達だけど稜雅の親友でもある』
『…………』
海『稜雅はお前の事が好きだ。
でも、別れを切り出したのはあいつだ。
だったらその理由となる原因がお前にもあったんじゃねぇの？』
『…うん』
海『平等な立場から言うとどっちもどっちだ
だからまず、お前らは話し合った方がいい
お前が本当にまだ稜雅を好きだって思うんなら』
『……うん、そうだね。…わかった』
海『…うしｯ！、じゃぁ飲みなおそ？な？』
『うん』
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彼はそれ以降その話題に触れなかった
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その後も何杯か呑んで
ケタケタ笑って話題をコロコロと変えながら
話上手な彼の喋りに、ただ話を合わせていたが
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全く話の内容が入ってこなかった
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店を出たのが23時半を回っていて
丁度終電には間に合うくらいだった
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『じゃぁ、今日はありがとう。
ご馳走にもなってしまって…』
海『全然いいよ。俺も久々で楽しかった』
『次は私がご馳走します(笑)』
海『女にはご馳走になりません。(笑)
本当に一人で帰れる？やっぱ送るよ』
『ううん。方面小笠原逆でしょ？
電車あるし、駅までで十分です』
海『そ？…じゃぁ、また明日。気をつけて』
『うん。小笠原もね』
やっぱり優しいな小笠原は。
つくづく出来る男すぎて隙がない。
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改札口で彼に背を向け
ICカードを鞄から出そうした。
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『佐野ｯ！』
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改札を通ろうとした時、てっきりもう居ないと思ってた彼に
後ろから人混みの中少し大きめの声で呼ばれて思わず振り返る
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海『俺、ちゃんとお前の味方だから！』
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それだけ言ってニカッて笑って
手をヒラヒラと振りながら帰っていった彼は
あんなに格好良いのに
なんの恥ずかし目もなくあんな事を言えちゃう彼は
やっぱり本当にいい男なんだと思った
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natsume。(プロフ) - 桃色さん» ありがとうございます。とても嬉しいですが、睡眠も大切にこれからもご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2018年11月28日 20時) (
レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - とっても面白いです！ドキドキしすぎて眠れなくなっちゃいました！！ (2018年11月28日 1時) (レス) id: ad77ef6c60 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - 桜月さん» いつもご愛読頂きありがとうございます。私も桜月様の｢最重要機密事項！｣がとても好きで愛読させて頂いております。なかなか更新頻度が低いのですがこれからもどうぞ宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - ゆあさん» 遅くなりましたがありがとうございます。なるべく更新頻度をあげて行きますのでこれからも宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 更新楽しみにしてました！すごく面白いです！(*´ω｀*)♪ (2018年6月6日 7時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか。 | 作成日時：2017年5月11日 18時
