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いつもより少し時間に余裕があると言えど
寝起きの悪い彼に関しては今から起こしておかないと間に合わない
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『 稜雅、ほらいい加減起きて。遅刻するから』
「…ん…、痛…って… 」
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揺さぶっても起きない彼の頬を軽くペシペシと叩くと
ようやくその重そうな瞼はゆっくり開いて私の方を見た。
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「 へ…あ、れ…？」
『 おはよう』
「 へ…お、はよう…ございます」
『 やっと起きた。もう相変わらず朝弱いから(笑)』
「 え…あ、A？…ここ」
『私の家。昨日の覚えてない？ 』
「 あ…んまり…ごめん」
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ゆっくりと体を起こした寝起き直後の彼の思考回路は
まだ状況が飲み込めないらしく少し戸惑った表情で私を見た。
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『 ふふっ。(笑) まぁいいから、顔洗っておいで？
寝癖も凄いことになってるし(笑) ご飯も出来てるから』
「あ…うん… 」
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そう言ってベッドから立とうとすると
いきなり腕を引かれ、彼に後ろから抱きしめられた。
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『 り、稜雅…？』
「 …夢じゃないんだな」
『え…？ 』
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ぎゅうっと抱きしめられる腕に力が入っていくのと
少し掠れ気味だけど優しい声のトーンに
どうやらもう寝ぼけていないようだ。
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「 なんかまだ…夢みたいだ」
『 ふふっ、大袈裟だよ(笑)』
「 でも、まだ信じられなくて…」
『うん…実は私も』
「 なんだよ、一緒じゃん(笑)」
『だって…本当に戻ったんだなって、 』
「 うん。でも…本当なんだな」
『 …うん』
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彼とまたこうやって朝を迎えられるなんて
こうやって大好きな声も寝起きの顔も寝癖も見れるなんて…
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『…なんか、』
「 ん？」
『 …幸せ、…です』
「 ふふっ…俺も、です(笑)」
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なんだかぎこちない変な初々しさがおかしくなって
二人で笑ってしまった。
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「 …おはよう、A」
『 …おはよう、稜雅』
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顔を見合わせて、改まって挨拶して
その上少し勢いでお互いの頬にキスなんてしてしまって
こんなにも私達ってクサイバカップルだったかな？
と思いながらも
優しく微笑む彼をずっと見てたいと思った。
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ずっと、一緒にいたいと思った。
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natsume。(プロフ) - 桃色さん» ありがとうございます。とても嬉しいですが、睡眠も大切にこれからもご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2018年11月28日 20時) (
レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - とっても面白いです！ドキドキしすぎて眠れなくなっちゃいました！！ (2018年11月28日 1時) (レス) id: ad77ef6c60 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - 桜月さん» いつもご愛読頂きありがとうございます。私も桜月様の｢最重要機密事項！｣がとても好きで愛読させて頂いております。なかなか更新頻度が低いのですがこれからもどうぞ宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - ゆあさん» 遅くなりましたがありがとうございます。なるべく更新頻度をあげて行きますのでこれからも宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 更新楽しみにしてました！すごく面白いです！(*´ω｀*)♪ (2018年6月6日 7時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか。 | 作成日時：2017年5月11日 18時
