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22. ページ23

北斗side

時計も16時を回って、俺らそろそろ帰るわって慎太郎が立ち上がる



「北斗見て、Aちゃん」



『…マジか』




ジェシーが小声で俺に言うから左を見れば、Aが気の抜けた顔で寝てて

やけに静かだなと思えば、人ん家で寝るなよ





ジェ「ちゃんと寝てるね」


慎「昼から眠そうだったね!全然寝てないのって言ってたし」


ジェ「起こすの?」


慎「疲れてるっぽいよ」


『知るかよ』





10分程相談して、この論争は高地の「とりあえず大我に連絡すれば」なんて妥協案で終わった






ジェ「じゃ、北斗ありがと」


慎「ちゃんときょもにLINEしてね」


高「北斗襲うなよ」







誰が襲うかよこんな奴

ジェシーたちはお先にって帰る

横を見ればベッドを背もたれにまだぐっすり寝てて、仕方ないから京本に「A寝てるから迎えに来て」ってマップを送る

京本の「了解」なんて保護者みたいな返信が来たのを確認すると本を開いて待つ













しばらくすると左肩が急に重くなって
ふいに横をみるとAがもたれてきてて
起こすわけにもいかないから放っておく















『ほんと馬鹿じゃねえの』


















アホみたいな顔して寝てるAの頬をつつくと、うーん、なんて唸ってる
















「……せんぱい……だもん……好き…だもん」
















先輩?












好き?












なんで泣いてんの?
















これが俺が感じてた、彼女の触れちゃいけない領域?

それは思ってたより単純で、思ってたよりも重いと察した















少しの動揺を誤魔化すようにまた本を開くと、インターホンが鳴って、ゆっくりAの頭をずらして立つ


鍵を開けると、またゆっくり肩にもどした


なんかここに置いとかなきゃAの中にいる俺が消えてしまうような気がしただけ











お邪魔しますって京本が入ってくると、
少し驚いた顔をして 「ごめんね、うちのAが」なんて、保護者みたいに荷物を片付け出した













『京本1個聞いていい?』





「…?どうぞ」






『先輩って誰?』










踏み込んじゃいけない領域が人にはある
そんなの知ってるはずなのに 知りたい なんていう単純な興味は止まらなくて








京本は少し考え込むと細い体でAをひょいっと背負って






「Aに聞いてみなよ」






出来るはずもない返事をして、仲良くしてあげてね なんて微笑むと出て行った

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設定タグ:松村北斗 , SixTONES , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
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はむ(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!設定はこだわっているので褒めていただけて嬉しいです、今後ともよろしくお願いします (2022年2月5日 22時) (レス) @page21 id: e9203654aa (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 物語から設定までめっちゃ好きすぎます、!更新楽しみにしてます、! (2022年2月1日 18時) (レス) @page5 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はむ | 作成日時:2022年2月1日 13時

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