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「北斗ー！！来たよー！！！」
ジェシーくんがインターホンを押すと、はいはい なんて言いながらドアが開いて、ちょっと眠そうな北斗くんがでてきた
いつもより髪もふわってしててかわいい
ここが、北斗くんのお家か
緊張する
どうぞ、なんて案内されて入れば物も少ないし整頓されてて、ベッドひとつにテレビひとつって感じ
聞いてみると、お母さんもお父さんも地方でお仕事してるから1人で暮らしてるってちょっと寂しそうに話してくれた
高校生で1人暮らしなんてすごいなーっておもいながら、だから北斗くんはしっかりしてるのかって納得した
男の子のお家といえば、大我の家ぐらいしか行ったことないからちょっとドキドキする
ジェシーくんも慎太郎くんも 北斗の家だー！ なんて騒いでて、北斗くんが お前らそろそろやるぞ って怒ると、大きい机を持ってきてくれて、みんなで床に座った
私も数学のテキストを開いて、
多分わかんないけどがんばろうってペンを取ったけどやっぱりわかんないものはわかんない
うーんって奮闘してると前から慎太郎くんが 「答えうつしちゃえばいいんだよ」ってコソッと教えてくれた
そっかー、それは気づかなかった
答えの冊子を開こうとすると、右からもうひとつ手が重なって、ひょいって取られる
「なーにしてんの、慎太郎は変なこと教えんなよ」
『ほくとくん返して』
「どこが分かんねえの」
きゅって体を寄せて、
北斗くんが ここはこうで、この公式をね、なんて説明してくれる
私のノートに書くために伸ばした手も、ぴったり右隣から聞こえてくる低い声も、なんか全部に変にどきどきってして
ぜんぜん頭に入ってこなくて、
「A聞いてんの」
って笑う北斗くんに、分かるわけないもんって答えるとまた説明してくれて、
そんなのを繰り返してたらどんどん時間が経って、分かるようになってきた
北斗くんはすごい
はって周りを見ると、3人ともめっちゃ真面目にやってて
ちょっと意外だ
ぼーっとしてると時計は15時になってて
北斗くんは「もう疲れたでしょ」ってアイスを持ってきてくれてみんなで食べる
なんでこう、北斗くんはどんどん好きにさせようとしてくるんだろう
ヒーローみたいだし、私にとっては悪魔みたいだ
そんなこと思いながらアイスをかじった
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はむ(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！設定はこだわっているので褒めていただけて嬉しいです、今後ともよろしくお願いします (2022年2月5日 22時) (
レス) @page21 id: e9203654aa (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 物語から設定までめっちゃ好きすぎます、！更新楽しみにしてます、！ (2022年2月1日 18時) (レス) @page5 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2022年2月1日 13時
