薔薇の中の王子狼。 (ページ43)

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STORY.39 ページ43

たくさんの疑問を抱きながら迎えた体育祭。

私は赤組。聡くんとマリくんが白組で健人先輩達は同じ赤組だった。

やがて体育祭が始まり、お昼休憩に入った時だった。

聡くんがやってきて、耳元で

聡「告白の返事、体育祭終わったら生徒会室にみんなが集まるから、そこで言ってね。」

と言って、教室に帰って行った。

だけど、私の頭の中には告白の返事よりも風磨先輩に何があったのかで、頭がいっぱいだった。

告白の返事のことや、風磨先輩のことで頭がこんがらがってきた私は、頭を整理するために水道へ向かった。

顔を洗ってしばらくボーッとしていると、ガサガサっという音がした。

なんだろうと思ってこっそり見てみると、そこには健人先輩と風磨先輩がいた。

いつになく真剣な顔をした健人先輩が話し始めた。

健人「なぁ、俺、これからさくらの告白の返事聞くけど……お前、あの時言わなくって良かったの？」

風磨「……ああ。さくらのことは好きだけどな。」

健人「ッなら！何で！言わn風磨「お前だって覚えてるだろうが……！！」

健人「……っ！ああ……もちろんだよ。」

風磨「俺はあの出来事を忘れる訳にはいかねーんだよ。だから、俺は恋なんて本当はしちゃいけないんだ。莉々やあいつまであんな目に遭わせたくねーよ……」

健人「風磨……」

風磨「ってことで、いい返事聞かせろよ。」

と言って風磨先輩はグラウンドの方へ歩いていき、しばらくして健人先輩も歩いていった。

すんごい緊迫した空気だった……
しかも莉々の名前まで出てた……

本当に何があったんだろ？