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再会 ページ17

元々卒業式の後は、借りたアパートの方へ帰る予定だったので電車を乗り継ぎ、江古田へ向かった





このまま一人で家にいるのも虚しいと思った私は、何か既視感を感じながらもひとまず近くの公園へ向かい、ベンチに腰を下ろした。ふと仲睦まじく歩く男女の姿が目に入り反射的に逸らしてしまった




忘れるとか大口叩いたくせに全然吹っ切れてないじゃない。
ため息をつくと、唐突にポンッと軽快な音を立てて一輪のバラが目の前に現れた





バラの持ち主は私と同い年ぐらいの男の子で学ランに柔らかそうな癖っ毛はいつかの日の記憶を思い出させる。いや、似てるのだ、あの時と




男の口が弧を描き、愉快そうに喋る




「オレ、黒羽快斗ってんだ!趣味はマジックをしょうしょう。よろしくな、かわいらしいお嬢さん」




夕方の公園で落ち込んでた私に声をかけてくれたのは私が片想いしてた彼によく似た男だった___

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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月21日 17時

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