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とかなんとかやってるうちに園子のお父さんに扮したキッドの演説が終わってまっすぐ此方へやってくる


ゲッ、話しかけられないように逃げようと思ってたのに...にこにこと穏やかに(表面上)園子のお父さんは笑っているがわたしにはその背後に静かにキレてる快斗が見える


「久しぶりだね、園子から話は聞いてたよ、元気そうで何より」


「お、お久しぶりです!私の方こそ今回はこのようなパーティに呼んでくださりありがとうございます」



「なに娘の親友を招待するのは当たり前だろう。それより今晩は少し冷えるからね。これを羽織っておくといい」


そこまで言うと他の客へ挨拶しに行った
いくら娘の親友だからってレディースボレロをかけるやつなんて早々いないと思うのだが、、、


その後園子のお母さんが演説を変わり、乗船に入る前に渡された小さな箱の中に漆黒の星(ブラックスター)の模造真珠を入れ誰が本物を着けてるかわからない状態にしたというのだ


さすがは財閥、、、これも快斗からの情報で聞いていたが改めて聞くとすごい話である


この真珠って素手で触るとよくなかったはず。ハンカチで真珠を胸元につけようと試行錯誤してると


ドレスの丈をクイッと引っ張られた
下を見ると案の定コナンくんでその顔は険しい
てかそれ丈伸びるからやめてほしいかなかわいいけど


「おい、雪乃!さっきまでお前と喋ってた会長はどこに行った!?」


「えっ?さっきまでご挨拶に回ってたけど、、、」


私たちの会話を聞いていたのか近くにいた男性がトイレに行ったよと教えてくれると弾かれたかのように走り出した


コナンくんを追いかけようとした蘭を呼び止め、ちょうどそろそろ快斗と交代の時間だと思い、代わりに私が行くと声をかけて会場を後にする



待ち合わせにしていたところまで来ると背後から腕を掴まれそのまま個室に引き摺り込まれた。慌てて頭上を確認すると警官に変装した快斗がいた



「さあてと、たくさんの野郎共にその姿を見せた罰はまた今度やるとして...お前の顔借りるな。」


恐ろしい言葉を反芻する前にプシュと私の顔には催眠スプレーがかけられるとそのまま眠気に襲われて意識が落ちる
最後に感じたのは首元のピリッとした痛みだった

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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時

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