・ ページ21
園子の使用人さんが持ってきてくれたタブレットで生中継の番組を見ていると
どこもかしこも人だらけであのまま下にいたら人混みに酔ってたかもしれないと思うとゾッとした。改めて園子お嬢様には感謝しなくては
「こんな警戒の中、はたして彼は本当に来るのでしょうか?鈴木大博物館屋上に飾り付けられた
「来るよ、来る!来るに決まってるでしょー!」
園子が興奮したかのようにその問いに答えこれにはあのおじさんも呆れてしまっていた
「とても宝石を狙われてる鈴木財閥のお嬢様のセリフとは思えねぇな...」
「だって怪盗キッドよ!一度でいいから直接会ってみたいもの!」
まるでヤツがアイドルみたいに話すのね〜と知らんぷりで紅茶を飲んでると園子がとんでもないことを言ってきた
「本当は、博物館の屋上で宝石がくっついてるあの女神像を雪乃が抱えて待ってたらいいんじゃない!?って言ったんだけど、次郎吉おじ様と中森警部が許してくれなくて〜!」
「当然でしょ!?何勝手に進言してんの!!?」
「だってぇ〜、キッドに気に入られてる雪乃ならキッドも宝石と一緒に攫うでしょ!?わたし雪乃とカイトくんの恋も応援してるんだけど、探偵と怪盗っていう禁断の恋も憧れるじゃない??」
そして囚われの身となった雪乃を巡ってキッド様とカイトくんという二人のイケメンが取り合いするのよ!と興奮して自分の世界に入った園子を無視して蘭たちと会話する
今は探偵補助じゃなくて怪盗の補助なんだけどね
「それにしても昨日のキッド凄かったね、、、タネも仕掛けもございませんって感じで歩いてたし...」
「タネや仕掛けはあるんじゃない?だってそんなに簡単に人が空を歩けたら鳥さん達がビックリしちゃうでしょ?だから絶ーっ対何かあるはずだよ!」
戻って来たコナンくんが蘭に帽子を渡しながら言う。それにしてもあの新一くんが鳥さんて、、、あまりの可愛さに思わず口元に手を当てるとジロリと睨まれたのですぐにやめた
343人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時