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いつの日かのように閃光弾で目を眩ませ逃亡されたがそんなことより優先順位があるとヒラリと落ちたドレスを慌てて回収し救命ボートまで急ぐ
「おい、女の子がボートの中で寝てるぞ!とにかくデッキの上に」
「あーっ!!ちょっと待ったあ!!」
コナンが声を荒げるが引き上げられた雪乃はちゃんと服を着ておりしずかに眠っていた。そしてその胸元にはカードが貼り付けられていた
「先日お預けいただいたこの黒いドレス
私と相対的でとても良くお似合いでしたよ
ある時はクリーニング屋の怪盗キッド」
引き上げられた振動で目が覚めたのかふあぁと呑気にあくびしている雪乃を見て思わずジト目になってしまった
そんなコナンを見て雪乃もカードに気付いたのかそのカードを剥がしなんとなく裏返しにしてみるとそこには
「P.S.是非今度は私の色でもあり貴方のような可憐な方に良く似合う白のドレスでお会いしましょう」
と書かれていた。相変わらずキザな事で
「あれ、雪乃ねえちゃん。首に何かついてるよ?」
「えっ?」
慌てて手鏡を取り出し首筋を見るとくっきりと赤い痕がついていた。まさかあの時の痛みって...!
「あはは〜、外で眠らされてたから虫に刺されたのかも!」
ジーっと未だに見てくるコナンくんから逃げるように蘭たちのところへ合流した
次の日
快斗と青子と雪乃三人で登校していた
勿論話題は昨日のキッドの話。青子が新聞を見ながらふんふんと上機嫌そうに話す。
「すごいよねぇ〜!この小学生くん!あのキッドを撃退するなんて!キッドが檻の中に入るのも時間の問題ね!」
「ひ〜っくしゅん!」
でっかいくしゃみが聞こえて見ると快斗が鼻をズルズルとさせていた。
「まったく!セリザベス号を見に行って海に落ちるなんてバッカみたい!」
「サルも木から落ちるとはまさにこのことだね」
「うっせぇなー(あのガキのせいで、泳いで逃げるしかなかったんだよ)」
「それより雪乃!キッドに狙われたってお父さんから聞いたけど大丈夫なの?」
「え、うん!全然元気!」
「でもなんか今日はいつもより元気そう!」
なぜならば風邪気味の快斗もさすがにそんな気力はなかったのか罰とやらが延期になったのだ。思わず舞い踊ってしまうレベルでその日一日ルンルンしていた私は快斗に恨めしそうに見られてた事にも気付かなかった
「(ヤロォ...全快したら覚えとけよな)」
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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時