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紫紅の爪 ページ26

あまり見慣れない天井をぼ〜と見上げてると徐々に視界がクリアになっていくのを感じる



そういや昨日は快斗の家にお邪魔してそのまま寝落ちしちゃったのか...隣で未だにグースカ寝てる快斗のふわふわな癖毛をひとなですると朝食を作る為に一階へと降りる


朝食を作り終えて快斗のことを起こしに行こうかなと思ったが、休日だしたまにはゆっくり寝かせてあげようと先にご飯を食べてると自分から起きてきた



「珍し〜ね。いつも呼ばなきゃ起きないくせに」



「ん。隣に雪乃いなくてなんか落ち着かなかったし、美味そうな匂いしてきたからな」


コーヒーさんきゅーと言いながら未だに眠そうにしながらテレビをつけるがこいつは自分が今とんでもないことを言ったという自覚がないのか、、、?


無自覚タラシ男が...顔の熱を覚ますようにさっさとご飯を平らげて皿を洗ってると快斗がつけたTVの内容が耳に入ってくる



『鈴木財閥相談役、鈴木次郎吉氏がまたもやキッドに挑戦です!』



「あのおじいさんも懲りないわな〜...」



そのテレビの声で一気に脳が覚醒したのかご飯を素早く食べ終わり、コーヒーで一気に流し込むといくぞ!と言って当然のように私の腕を掴んで外に出る


まだ皿洗いの途中だったんだけどな...

・→←後日談



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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時

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