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「雪乃、中はどうなってる?」



「100台の監視カメラが館内全域を捉えてる。死角は存在しないわ」



「変装すりゃカメラは関係ねーけど」



「それが園子から聞いた話だと館内には1人も置かないようよ」



完全なキッド対策を練ってきてる。化ける相手がいないとなるともし宝石が館内に収納されたら正面突破するしかなくなる



「なおカメラはヘリにも備えられておりましてそれら全ての映像がここに配置される車両に送られます」


「映像ね...」




そしてノートパソコンで鈴木大博物館の特番を見る。開始早々次郎吉さんのドアップの顔面が写りゲッとした顔をする快斗が少し面白い



パソコンを操作してると私の背後から抱きつくようにして頭に顎を置きながらマウスを奪われる。
自分で操作したいなら口で言いなさいよ!!


てか特番なのに空撮って、、、金持ちの人の思考には一生理解できないだろうな


ところどころ早送りしながら見てるとハーレーに乗った次郎吉おじさんの姿が映った。そしてその後すぐに小さな名探偵の姿も...


彼を視認するとフッと快斗の口元に笑みが広がる


「今回もこいつが絡んでるならどうにかして最高のマジックを見せなきゃならねーな」


ほんとに新一くんのことお気に入りなんだから...



そこに置いていた白い紙に赤鉛筆でサラサラと作戦を書いていく


「海の上を歩くってのが有名な奇跡だろう?じゃあ怪盗キッドはその上をいく奇跡を起こさねーとな」


その内容に私と寺井さんの顔が驚愕に満ちる


「おもしれーだろ?あらためはマジックの基本。これと同じようなもんだよ」


快斗が手を何度か動かすと赤鉛筆が消えた
未だに彼のマジックのタネはようわからん...新一くんだったらわかったかも知れないが私には一生無理だろう


ムムッと唸る私にフハッと笑いながら寺井さんに準備がどれぐらいかかるか尋ねる。それに対して土曜日までいただけたらと返すとパソコンに予告状の文を書き始める



「貴方の提案快く承ります。決行は10月12日20時、その前夜に下見する無礼をお許しください...怪盗キッド

P.S.
BlueWonderの名の如く歩いて頂きに参上しよう」

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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時

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