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「トーナメントのどさくさに、宝石だけいただいちまおうって考えてたんだけど、キッドとして入国するワにもいかないだろ?」
「宝石狙うだけだったらオレまで連れてくる必要はねぇだろ...」
ごもっともな意見だがどうか今回だけはコナンくんに協力してほしい。2人の険悪な雰囲気に居心地悪くなってると蘭の声が聞こえてきた。どうやら私たちがいないことに気付いて捜しに来てくれたらしい
あまり離れていては怪しまれるからと私も快斗も腰をあげるがコナンくんは快斗の服を掴んで引き留める。蘭に何かしたら許さないとコナンくんは言うが正直今回については私も快斗も蘭たちの無事を完全に保証できる自信はない
なにしろ殺人事件の容疑者にキッドが疑われている。海外は日本と違って容赦なく発砲してくるのでもし巻き込まれてしまったら無事ではすまないだろう。私たちの煮え切らない態度を見て痺れを切らしたコナンくんが蘭たちに正体をバラすと言うが...
「それはやめた方がいい」
「!?」
いつものキッドならば正体をバラされたところでどうってことない為キッドの口から静止の言葉が出てきたことにコナンくんは目を丸くする
「お前が入国できたのはこのスーツケースのおかげなんだぜ...手荷物検査のX線も通さない特別仕様...そして中には12時間は保つ酸素発生器と、長時間入っていても体が痛くならない、極上のクッションが詰め込まれたスグレもの...」
改めて聞かされるとほんとにバケモンみたいな装置ね。寺井さんも一体誰からこんなものを仕入れてきてるのか...
「この意味が分かるかな?名探偵...オレらの手助けがないとパスポートもないお前は、この国を出られない...日本に帰れなくなるってことだ!!」
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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年6月6日 22時