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蘭たちと一緒にいさせるとバレてしまうかもしれないと思いコナンくんの声に気付かぬフリをしたが,蘭も自分を呼ぶ声が聞こえたのか振り返った



「あ、新一!!こっちこっち!!」



蘭の目線の先を追うと此方へ向かってくる新一くんに変装した快斗の姿が




ほんとに、何回見ても違和感ないわね...服のタイプも新一くんが好みそうなものだし




「悪い悪い...待たせちまったな!」




「どこ行ってたのよ...捜したんだからね!」




「暑いって言うから、おっちゃんを木陰に案内してたんだよ」




木陰に目をやれば蘭のおじさんが暑そうに扇子をパタパタさせている。高校生だけじゃ心許ないからと保護者枠としておじさんがついてきてくれたのだ



「相変わらずねぇ...おじさま」



「おーい、蘭!水を買ってきてくれねぇかァ!?」



「しょーがないなあ。ねえ一緒に行こ!ホラ、早くゥ!」




蘭はそう言って快斗の手を握って歩き出した。新一と蘭は恋人同士だし、そういったスキンシップはなんの不自然もないし当たり前だが中身が快斗となるとどうもモヤモヤしてしまう。しかし快斗の邪魔をするわけにもいかないし仕事だと割り切るしかない



この旅行中蘭に気づかれないように接しなきゃ...



「何よ、もぅ...いい感じじゃない♡雪乃も愛しのカイトくんがいないからってそんな暗い顔してるんじゃないわよ!私がカイトくんの分までたくさん写真撮ってあげるから送るのよ!」



「は、はーい」



園子の圧に押され気味でいると木の後ろからジトっとした目線を感じた。園子に勘付かれないようにちらっと振り返るとそこにいたのは案の定コナンくんで挨拶の意味も込めて笑いかけとく



「(あの野郎...!!)」

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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年6月6日 22時

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