怪盗補助と怪盗のお話【紺青の拳】

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「ほ、ほんとに入国できちゃった...」



思わず口から出てきてしまった言葉に慌てて口を抑える。蘭と園子が不思議そうに見てきたけど笑顔で誤魔化す



昨夜、私と快斗はコナンくんがシンガポールでも行動できるよう色々準備していた。
パスポートを持たぬ子供が堂々と外で行動してると警察や蘭にバレてしまうと危惧し、シンガポールに住んでる子供に変装させることにしたのだ



にしてもどうやって連れて行くんだろうとは思ってたけど、まさかスーツケースに入れるなんて...そういや前にスーツケースの中に遺体を隠すみたいな話あったなと思いながら準備していた為、気分は証拠隠滅する犯人である



新一くん...もとい快斗は少し席を外すと言って、何処かへ行った為今は不在。恐らくコナンくんが入ったスーツケースを何処かに避難させたのだろう。持ち歩くには不自然すぎるしね



「ほら、見て雪乃！マーライオン、すごくおっきぃねぇ」




目をキラキラさせて此方を見てくる蘭の癒し効果が半端ない。ほんとに料理もできて頭もいいし強くてかっこよくてかわいい蘭がどうして新一くんを好きになったのか理解不能だ



蘭と園子と一緒に景色を見ながら快斗を待ってると、後ろからコナンくんの声が聞こえたような気がした。やっぱりコナンくんの性格的に大人しくその場で待つような事はしないか〜

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