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『は、?だ、だれ、』
「嫌やわあ、また俺のことからこうてんの?Aの彼氏のチーノです、さっきまで一緒にお祭り楽しんでたやんか!」
『なに、なに言ってっ…!ひっ、』
「なんでそんないじわるばっか言うん?いっぱい買ったげたしいっぱい遊んだやん、隣に並んで一緒に花火も見て、俺がすきって言うたらありがとうあたしもすきって笑てくれたやん。なんでそんな顔すんの、なあA、こっち見てや、」
『助けて!!誰かっ、いや!離して!!!』
「……そっかあ、おれ、きっとなんかしちゃったんやな。だからAは怒ってるんやんな?俺を困らしてるんやんな?俺、今日Aの為にカレー仕込んでんねん。Aの好みに合わせてお肉たっぷりやで?一緒に食べて仲直りしよ?ほら、行くで?」
『いや、っやだ…ッ!!!!』
「俺は優しい彼氏やけど、あんまり我儘ばっか言われるといくらAでも限度があるで。言うてる意味、分かるよな?」
嫌だ嫌だと暴れるAの耳元に唇を寄せ囁くとはっ、と小さく息を詰まらせたあと大きな瞳からぼろぼろと涙を零しながら静かになりゆっくりと俯いた。
「そう、それでええんよ。ふふふ、ええ子、Aはええ子やねえ。…しっかり手繋いで、はぐれん様にゆっくり行こな」
(ああまったく、今夜は夢の様な夜だった)
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作者名:素敵な夏 x他3人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/home
作成日時:2023年9月3日 0時