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一人二人ならば相手できる自信はそれなりにあるけど、さすがにこの精鋭部隊を突破出来る気はまったくない。
こちとら戦闘要員ではあっても、生憎専門は遠距離なもんで。
走る速度を落とす事はせず、体の向きを90度変える。
踵が床に擦れて、キュッと高い音が鳴った。
｢やる気満々なとこ悪いけど、あたし、勝てないケンカは逃げる主義なんですよっと｣
そう言い捨てるや否、蹴飛ばすように足から窓ガラスへと突っ込んだ。
パリンッと中心から割れたガラスが派手に飛び散り、大半の欠片は外へと降っていく。
ガラスの欠片とは真逆、外に逃げ出すと見せかけて、わずかに乗せた窓枠を足場に真上へと跳躍、上の階の窓枠に指先を引っ掻ける。
外壁を蹴り、勢いをつけてクルリと一回転。
もう一枚ガラスを割り、再び建物内に舞い戻った。
軽く乱れた呼吸を整えてから、追手が来る前に走り出す。
目指している場所は、あと少し。
周囲に誰も居ない事を確認して、そっと手をかけたのは自室として使用していた部屋のドアノブ。
灯りは点いておらず、窓もカーテンで閉め切られた室内は薄っすらと暗い。
それでも中に二人の姿があるのはよく見えた。
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三暁 那保(プロフ) - ひいらぎ。さん» 最後までお読みくださって、どうもありがとうございます！ いつも、暖かいコメントを頂けて、本当に嬉しく思っておりました。どこかで名前を見かけましたら、覗いて頂けると幸いです。最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました！ (2020年10月10日 20時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - また三暁様にお会い出来ましたら、読ませていただきます！止まった時計、お疲れ様でした！ありがとうございました(*^^*) 長々と申し訳ありません。 (2020年10月10日 14時) (レス) id: 9be106f98e (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - 遅くなりましたが、完結おめでとうございます！そして素晴らしい作品をありがとうございます！最後はどう終わるのかとてもドキドキしてました！三暁様らしい丁寧な世界に入り込めそうなほど、素敵な最後でした！また読み返してきます(*^^*)→続く (2020年10月10日 14時) (レス) id: 9be106f98e (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - サッカーバカさん» ありがとうございます。記憶喪失はロマンですよね(笑) 次の作品はまだ未定ですが、どこかで名前を見かけた際には、覗いて頂けると幸いです。最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。 (2020年10月8日 21時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - あおい亜緒さん» どうもありがとうございます！ 読んでくださる方がいたからこそ、こうして完結することができました。心から感謝しております。本当にありがとうございました。 (2020年10月8日 21時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2020年8月10日 19時
