117秒 ページ6
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それから数日は、比較的平和な日々を送れた。
仕事して、訓練しての繰り返し。
｢よし、あとはこれを片付けたら、本日の業務は終わりかな｣
冊子やファイルの入った二箱のうちの一つ、私が持とうとしていた方をヘルメッポが奪うようにして持ち上げた。
｢そっちのが重いでしょ｣
｢だから持ってんだろ、察しろよバカ。
病み上がりの女は黙って残ったヤツを持てばいいんだよ｣
かなりの重量があるだろうに、ふらつく様子は見られない。
そういえば、本部に来たばかりの頃と比べ、ずいぶんと逞しくなったなと、その背中を見て実感した。
お言葉に甘えて軽い方を持つと、先を行くヘルメッポのあとを追いかけた。
｢案外紳士なとこあんじゃん、ヘルメットのくせに｣
｢うっせぇな、素直にありがとうとか言えねぇのかよ、お前はよ｣
｢ありがとーございます｣
ひょろっとして頼りなく見えてたのなんて、ほんの一瞬。
鍛えればその分だけ身に付き、目に見える速さで筋力をつけていく。
どれだけ鍛えても、筋肉のきの字もつかない自分の細腕と見比べて、心の中で深くため息をつく。
有利に立てているのは今の短い期間だけ、どうせすぐ私なんか追い抜いて、手の届かない距離に行ってしまうんだろう。
本当に羨ましいな、男の子って…。
｢っ…｣
ズキッと鈍い痛みが、またも頭の奥を駆け抜けた。
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三暁 那保(プロフ) - まめちゃんさん» お返事遅くなりまして、申し訳ありません。コメントありがとうございます！全部読んで下さったなんて、とても嬉しいです！そのお言葉だけで十分です、ありがとうございます！今後も楽しんでもらえるよう、誠心誠意頑張ります！ (2020年7月1日 19時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
まめちゃん(プロフ) - こんばんは。小説全て読ませていただきました。言葉や表現がすごく綺麗で、とっても素敵でした！どれも何度も読み返したくなるものばかりです！こんなに素敵なものを読んだのに感想を上手く伝えられないのがもどかしいです。これからも楽しみにしています。 (2020年7月1日 0時) (レス) id: 0c53fba3ac (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 雪華さん» お誘いありがとうございます。せっかくのお話ではありますが、今はこの作品を完結させる事を優先させたく存じます。ご期待に沿うことが出来ず、申し訳ありません。また機会がありましたら、お声かけ頂けると嬉しいです。 (2020年6月26日 22時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - あの、良かったら一緒に合作をします? (2020年6月26日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2020年6月9日 19時
