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訊かれた事は教えてくれるが、裏を返せばそれ以上は自ら口にはしない。
ミスを庇ってくれ、後始末までしてくれるけど、その処理の仕方や回避方法まで教え、繰り返さないよう注意しようとはしない。
仕事を手伝ってくれても、自分で抱えている仕事は手伝わせない。
そこからは、先輩としての責務は全うするが、後輩を育てるまでする気はない。
そういう拒絶にも似た、分厚い壁が隔てられているのを、ハッキリと感じ取ってしまった。
よく笑って、不機嫌だったり呆れてため息ついたり、いじわる言ってからかってくる事もある。
ころころと表情の変わるAだけど、それら全てが作り物のように見え始めた。
目の前にいるのに、ふいに透けて見える時がある。
彼女の目が、自分を通り越した別の場所に向けられているような…。
その感覚が間違ってないと確信したのは、彼女は記憶を失くしていると小耳に挟んでから。
彼女の明るく社交的な性格は、作られたものなのだろうか。
コビーが惹かれたAという女性は、存在するのだろうか。
そんな疑念が胸の奥の方で渦を巻き出したその頃から少しずつ、コビーの知っているAの輪郭がぼやけ始めた。
……違う、逆だ。
コビーはそう胸中で呟き、冷や汗を流す。
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三暁 那保(プロフ) - まめちゃんさん» お返事遅くなりまして、申し訳ありません。コメントありがとうございます！全部読んで下さったなんて、とても嬉しいです！そのお言葉だけで十分です、ありがとうございます！今後も楽しんでもらえるよう、誠心誠意頑張ります！ (2020年7月1日 19時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
まめちゃん(プロフ) - こんばんは。小説全て読ませていただきました。言葉や表現がすごく綺麗で、とっても素敵でした！どれも何度も読み返したくなるものばかりです！こんなに素敵なものを読んだのに感想を上手く伝えられないのがもどかしいです。これからも楽しみにしています。 (2020年7月1日 0時) (レス) id: 0c53fba3ac (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 雪華さん» お誘いありがとうございます。せっかくのお話ではありますが、今はこの作品を完結させる事を優先させたく存じます。ご期待に沿うことが出来ず、申し訳ありません。また機会がありましたら、お声かけ頂けると嬉しいです。 (2020年6月26日 22時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - あの、良かったら一緒に合作をします? (2020年6月26日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2020年6月9日 19時
