128秒 ページ17
見える範囲に医者の姿はない、丁度用事か何かで離れてしまっているみたい。
勝手に絆創膏を一枚拝借し、指に巻き終えたタイミングで、再び医務室のドアが開いた。
｢見つけたぞ！ 絆創膏貰うだけで、どんだけ時間かかってんだよ！｣
｢げっ｣
具合が悪くて休んでいるようには見えなかったけど、まさか私と同様の理由で訪れていたとは。
そして誰も居ないのをいい事に、そのまま長居していた、と。
この二人は確かどちらも伍長、よく一緒にいる姿を見かけていたから覚えている。
｢すみません曹長、お騒がせ致しました｣
ご丁寧に敬礼をし、襟首を引きずって退出していく二つの背中を苦笑混じりに見送った。
｢ったく、医務室で堂々とサボってんなよ｣
｢休憩してただけだってば｣
ドアを挟んだ向こうから微かに届くその会話、何気ない内容にも関わらず、どこかに引っ掛かりを覚えた。
｢っ｣
またも頭痛に襲われて、ふらつくまま背後にあった椅子に転けるように座る。
少しの間座っていると痛みは引いてくれる、それは最近学んだ事。
今回だけじゃない、倒れたあの日から頻繁に。
ズキズキと、頭の芯を指すような痛みが日によっては一日に何度も。
原因は…わからない。
それとなく医者に相談してみたけど、以前言われたのと変わらない｢疲れからくるもの｣という回答しか得られなかった。
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三暁 那保(プロフ) - まめちゃんさん» お返事遅くなりまして、申し訳ありません。コメントありがとうございます！全部読んで下さったなんて、とても嬉しいです！そのお言葉だけで十分です、ありがとうございます！今後も楽しんでもらえるよう、誠心誠意頑張ります！ (2020年7月1日 19時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
まめちゃん(プロフ) - こんばんは。小説全て読ませていただきました。言葉や表現がすごく綺麗で、とっても素敵でした！どれも何度も読み返したくなるものばかりです！こんなに素敵なものを読んだのに感想を上手く伝えられないのがもどかしいです。これからも楽しみにしています。 (2020年7月1日 0時) (レス) id: 0c53fba3ac (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 雪華さん» お誘いありがとうございます。せっかくのお話ではありますが、今はこの作品を完結させる事を優先させたく存じます。ご期待に沿うことが出来ず、申し訳ありません。また機会がありましたら、お声かけ頂けると嬉しいです。 (2020年6月26日 22時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - あの、良かったら一緒に合作をします? (2020年6月26日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2020年6月9日 19時
