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「これだけ答えてくれ。
お前に本当に記憶がないんだとして、お前はどうして「A」なんて名乗ってんだ?
…まさか、自分の名前だけは覚えていたなんて、
そんな事は言わねぇよな」
細めた目に鋭さが加わった。
私はその目付きに動じる事はなく、上着のポケットに入れていた銀の懐中時計を取り出し、テーブルの上に置いた。
「これ、私が唯一持っていた物なんです」
「見ていいか?」と聞く彼に、私は頷いて見せる。
「その時計の裏に、「A」って名前が彫られているんです。
それがどういう意味を持つ物なのかも、本当に私の物かもわからないんですけど…。
でも、すごく大切な物、それだけはわかるんです」
「……そっか」
「あの?」
「ん、いや…なんでもねぇよ。
ありがとな、返すよこれ」
テーブルの上を軽く滑らせるように、その人はそっと時計を返してくれた。
「あのさ、お前は今、どこで何をしてるんだ?」
最初に比べるとずいぶんと和らいだ眼差しに、
一応の警戒は解かれたのだとホッとする。
「えっと、私は今海軍に所属しています」
「へー、海軍ねぇ…。
……!? はぁ!? かっ、海軍っ!!?」
突如ガタッと大きく椅子を揺らして立ち上がった彼は、テーブルの上に両手をついて、勢いのままに顔を近付けてきた。
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三暁 那保(プロフ) - パティあすさん» 初めまして、コメントありがとうございます! 他の作品も読んで頂けてるなんて、とても嬉しいです! 今回も完結目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! (2020年2月26日 21時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 三暁さん始めまして!「4つのシリーズ」からずっと見させていただいております!1年くらい前の話ですけど… 次話も楽しみにしております! これからも更新頑張ってください! (2020年2月26日 20時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます! ずっと読み続けて下さってるなんて本当に嬉しいです♪ 読書は好きで、ジャンル問わずなんでも読みますよ。文芸書からライトノベル、Web小説とかも。最近は「本好きの下剋上」に嵌まってます。未読でしたら、ぜひ(笑) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - かれこれ三暁さんを5年追っています。三暁さんの世界観にどっぷりハマってしまっています笑 新作、とても楽しみです^^頑張ってください!そして一つ質問ですが、三暁さんは文才に長けてるなと感じてます。何か小説とか読んでましたら、作品名を教えてください (2020年2月13日 9時) (レス) id: 7473417e26 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 竜胆さん» コメントありがとうございます! お待たせ致しました、新作です! サボが登場するのはしばらく先になりそうですが、ちゃんと恋愛させるので(笑)お待ち下さい。今作も頑張って行きますので、どうぞよろしくお願いします! (2020年1月15日 22時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三暁 那保 | 作成日時:2020年1月15日 19時