〜05〜 ページ37
全部を思い出して真っ先に抱いた感情は喪失、次に激しい怒りが湧いて出た。
忘れていた自分が許せなくて、兄弟の危機に気付きすらしなかった事実に打ちひしがれた。
全てがどうでもよくなって、闇に自ら呑まれにいくオレを引き留めてくれたのは、ルフィの生存。
それと、Aが毎日のようにくれたあの言葉だった。
｢A、好きだよ｣
ビクッとAの身体が震える。
｢いいんだよ、自分を痛めつけなくて。
オレもルフィも、エースだってそうだ。
オレらは誰もAを責めも恨みもしていない｣
｢そんなの…わからないじゃない。
エースの想いなんて…もう、誰にもわからないんだよ…｣
｢確かにそうだよな、誰にもわからない。
でもエースはAを恨んでなんかない、恨むわけ…ないんだ。
それよりも、｢兄弟と名乗れない｣って言葉の方を怒ると思うぞ。
……少なくとも、オレの知ってるエースはそういう男だ｣
｢……っ｣
ポロッと零れ落ちた涙が、彼女の瑠璃色の瞳に光を乗せる。
堰を切ったように止めどなく溢れる涙と一緒に、苦しめていた想いまでも流してくれているような、そんな風に思えた。
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ホウ酸(プロフ) - シリーズ最初から読ませていただきました！！久しぶりにこんなに色々詰まった短編集みてれめっちゃ幸せでした....まじでよかったです！！素敵な作品ありがとうございます！これからも頑張ってください！！！！ (2020年8月20日 8時) (
レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - パティあすさん» お返事遅くなりました！ 最後まで読んでくれて、ありがとうございました！ 私個人の趣味でしかありませんでしたが、楽しんで頂けて何よりです。今投稿中の作品はまだ続いてますので、そちらもよろしくお願いします！ コメントどうもありがとうございました！ (2020年5月4日 18時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！他の作品も頑張ってください！ (2020年5月3日 21時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - yuiさん» コメントありがとうございます。サボ好きの方にそのようなお言葉を頂けるなんて、とても嬉しいです！ 応援感謝します、頑張ります！ (2019年12月8日 21時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
yui - 私、サボが一番好きなので、この短編集すごく好きです！頑張ってください！ (2019年12月8日 20時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年11月28日 21時
