[ONE PIECE] ユメうつつ -7-

No.247 ページ8

明日までに必要だと夢で見たからって、数人で分担しても数日を要する量の書類を、たった一夜で終わらせたり。

どんな形式の書類だろうと、誰かに尋ねる事もなく一人で完璧に仕上げたり。


纏めてくれるファイルの類いは、誰が見ても一目でどこに何があるのかわかりやすく、書類関係は常に整頓され管理されている。




まだ17歳、オレより3つも下で、子供だと言ってもいいくらいの年。


3年前、革命軍に来る前のAはただの町民で、今やってくれているほとんどのものと、縁がない生活を送っていた。


それなのにわずか3年足らずで、ここまで頼れる存在になるだなんて、そんなの一体誰が想像しただろうか…。






ｻﾎﾞ｢……今回で確信したんだが、Aは諜報員とか、考察員とかに向いていると思う｣


大半が無関係だと目もくれない情報だって無駄にはせずに、わずかな欠片を繋ぎ合わせ、重要な意味を見つけ出す。


得た情報を全て記憶しておける引き出しの多さも然る事ながら、必要な時に必要な情報をすぐさま提示出来るその能力だけは、単純な努力だけでは決して身に付かない。



それがAの持つユメユメの実の能力の一部なら、Aはとっくに能力を自身のものにしてると言える。



グローカスの一件に加え、今回もその力を発揮した。


A本人はたいした事じゃないと、自身を低く見ているだろうが、いい加減自覚してほしいものだ。

自分がどれだけ優れた能力を持っているのかを。

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