No.246 ページ7
事情の知らない者達から見れば、Aはただ寝ているだけ。
でもオレ達は知っている。
夢の中で今、頑張ってくれているって事を。
Aに全てを託す事しか出来なかったんだ、その上オレ達だけ休むなんて、そんなの出来るはずがない。
せめてAに何かがあった時、すぐに動けるくらいの事しなければ、申し訳も立たないってものだ。
ハック「…上手くいくと思うか?」
サボ「100%成功するとは思っていない。
…けど、確率はかなり高いとは思っている」
そういう意識を持ってフィルンの町を観察してみれば、確かに違和感だらけだった。
100人にも満たない小さな町に、バラついた年齢の男女が暮らしている風景だけを見ると、普通の集落としか思えない。
しかし、そこで暮らす人間は皆、表情も関係性もどこか嘘くさい。
親子なのに家族と思えない、友人なのに親しく見えない。
まるで取って付けた設定をなぞっているだけみたいな、そんな違和感。
コアラ「これが上手くいったらさ、Aの功績はかなり大きいものだよね」
サボ「本人は頑として否定しそうだけどな、意外と頑固だし」
「確かに」と、笑う声が重なる。
コアラ「…Aって、相当仕事出来るんだよね、
実は。
本人は雑用しかしてないって思ってるだろうけどさ、普通あそこまでの仕事量、一人で抱え込めるものじゃないんだよ。
かなり高いスペックに対して、自分自身を下に見過ぎっていうか…」
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます! とても嬉しいです! 「ユメうつつ」は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります! 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです! (2019年10月11日 23時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば!!っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三暁 那保 | 作成日時:2019年8月11日 19時