No.283 ページ44
ｻﾎﾞ｢お前らの誘導に少々乗ってしまったけどな、あんなもん足止めにもなりゃしねぇよ。
政府の船も見つけてる、ご丁寧に洞窟の中に隠してあったヤツな。
まあ、そこにいると思ってた捜し人がいねぇんで、それだけは手間取っちまったよ｣
船に人が多くいなかったのも、私なんかがここまで逃げ出せたのも全部、革命軍の皆が私を捜し回ってくれてたから…？
ﾎｰﾈｯﾄ｢まさか本気でそれを捜しに来るとは、想定外でしたね。
しかし以前にも申し上げましたでしょう、それは我らの物だと。
いい加減こちらでもそれが必要でしてね、そろそろ返して頂かなければ｣
ｻﾎﾞ｢…オレも前に言ったよな、Aは道具じゃねぇってよ｣
初めて聞くような、鋭い殺気が混じったような声色。
それなのに私を呼ぶ声だけは、優しい安心する声で。
ｻﾎﾞ｢悪い、ちょっと揺らす｣
そう言って、ゆっくり私を抱え上げた総長は、そのまま樹の幹に寄り掛からせるようにして、静かに下ろしてくれた。
首元のスカーフを外し、ドクドクと溢れ続ける右足を止血してくれる。
貴｢あ、ありがと…ござい……｣
私がお礼の言葉を言い終えるより早く、別の声が重なって遮られた。
ﾎｰﾈｯﾄ｢なぜそこまで、それに執着するのです？
あなたもそれの未来予知で、甘い汁を吸っているという事でしょうか？｣
ｻﾎﾞ｢……人の大事な仲間にこんな怪我負わせておいて、言いたい事はそれだけか？｣
ﾎｰﾈｯﾄ｢仲間？ それが？｣
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
