No.256 ページ17
そして、どこか薄気味悪いその気配を、オレは知っているような気がする。
どこかで同じような視線を受けた、思い出せないが、何か嫌な予感だけはしている。
ｻﾎﾞ｢だから、少し様子を見たい。
航海士に、近くの島に立ち寄ってもらうように伝えてある｣
ｺｱﾗ｢……ねぇ、もしその気配が、誰かを狙っているものだとしたら…｣
コアラの言いたい事はよくわかる。
気配を察知して真っ先に過った不安は、まさにそれだったから。
ｻﾎﾞ｢まだ断定は出来ない…が、もしそうなら、考えるうる限り、最悪な事態だ。
…下手に不安を煽るような真似はしたくない。
出来る限り、水面下で事を進めたいと考えている｣
やっと少し、素顔を見せてくれるようになったのに。
こちらへ歩み寄り、心を許せる場になってくれたのに。
また…あいつの足場を奪うような真似、絶対にしたくない。
ｺｱﾗ｢サボ君って、本当に大事に想ってるよね｣
ｻﾎﾞ｢当たり前だろ、…大切な仲間なんだから｣
何か言いたげに一瞬眉根を寄せるも、すぐにいつもの表情に戻った。
ｺｱﾗ｢うん、私も大切に思ってるよ。
任せて、私の任務はAを無事にバルティゴへ帰還させる、それまで続いてるんだから｣
得意気に胸を張るコアラの様子に、ピリピリとした空気はどこへやら。
緩んだ雰囲気に釣られるように、オレの表情まで緩んでしまった。
ｻﾎﾞ｢それ、お前だけの任務じゃなくて、オレ達の任務な｣
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
