No.255 ページ16
ﾊｯｸ｢そうか、それなら良かった。
ずっと目を覚まさないから心配していたが、もう大丈夫なようだな｣
安堵するハックの背後でまた、聞き耳を立てていた数人もホッと息を漏らしていた。
ｺｱﾗ｢ところでサボ君、Aには任務の経緯、
詳しくは伝えてないんだよね？｣
ｻﾎﾞ｢ああ、そんな長話が出来そうな様子ではなかったし。
…何より、そこから先は、Aは知らなくていい領分だ｣
確かに任務そのものは成功したと言っていい。
Aが洞窟の場所、船の来る時間帯、見張りの数、それらを正確に伝えてくれたから。
だからこそ、洞窟内で待ち構える事も出来た。
しかし、捕らえられたのは、武器をフィルンへと運ぶ船のみ。
途中で勘づいたのか、情報を流されたのか、肝心のフィルンで荷を受け取り、密輸国へと向かう船を確認する事は出来なかった。
まあ荷は押収したし、中には珍しいタイプの武器もあったから、そこから武器の製造元を捉えるのも時間の問題。
ｻﾎﾞ｢……ハック、コアラ｣
少し声を潜めただけで、二人は今から話す事が重大な何かだと、即座に感じ取った。
目がわずかに細まり、一気に仕事モードへと意識が変わる。
ｻﾎﾞ｢スクワル国を出た辺りから、妙な気配を感じている｣
ﾊｯｸ｢妙な気配…とは…？｣
ｻﾎﾞ｢わからない。
ただ、見られているような、そんな気配がするんだ｣
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
