No.252 ページ13
頬から首、額と、総長の手があちこちに触れられ、最後にはコツンと額同士がくっついた。
ｻﾎﾞ｢けどまだ熱い、脈も速いな…｣
脈が速いのは、総長に触れられてドキドキしているのが原因なのですが…。
なんて、そんな事、口が裂けても言えないけども。
貴｢ね、熱…？｣
ｻﾎﾞ｢そう、熱。
お前、高熱出して、丸二日寝込んでたんだぞ｣
｢覚えてねぇのか？｣そう言う丸い瞳との距離は近く、思わず半身を引いて目を逸らす。
二日も寝てた…って、どうしてだっけ…。
私、何かを総長に伝えなきゃって必死で、それで……。
貴｢……っあ、船…っ。
そうだ、夢で船見たんです、えっと…何かマークも見えたけど、なん…だっけ…｣
ダメだ、熱のせいか前後の記憶が曖昧で、何を見たのか、どこまで伝える事が出来たのか思い出せない。
貴｢ご、ごめんなさい…、自分……｣
どうしよう、もし何も伝えられてなかったら…。
私のせいで何もかも、失敗してしまっていたら、どうしよう……。
ｻﾎﾞ｢大丈夫、んな不安そうな顔すんな。
全部終わったよ｣
ポンポンと触れる総長の手が、暖かくて心地いい。
ｻﾎﾞ｢Aのおかげで、誰も傷付かなかった。
Aが頑張ってくれたから、任務は無事に終わったよ｣
貴｢本当…ですか……？｣
ｻﾎﾞ｢ああ、本当さ。
誰も怪我一つ負ってない、この騒ぎ声でわかるだろう、元気いっぱいな事が。
…でも、さすがにうるせぇな。
もう少し静かに騒げって言っとくよ｣
｢だから、ゆっくり休んでろ｣と軽く肩を押されただけで、ベッドの上に逆戻り。
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
