No.270 ページ31
無茶な事を言っている自覚はある。
言い方は悪いが、Aを煙たく思っているヤツは少なくない。
拒絶されたって仕方がない、オレ一人でも行く許可さえ得られれば、それで…。
｢何言ってんすか、参謀総長｣
｢そうそう、そんな頭下げなくっても、答えなんかわかりきってんでしょう｣
やっぱり、ダメか…。
沈みかけた思考が、次の一言で一気に浮上した。
｢そんなの、助けに行くに決まってるでしょうが！｣
ｻﾎﾞ｢え…｣
｢オレらもその、Aに謝りたい事あるし｣
｢お礼も言いたいしな。
Aに手伝ってもらって、もう仕事終わったんだぜ、オレ｣
次々に上がるのは、そんな言葉。
ぱちくりと目を瞬かせるオレの肩を、コアラに思い切り叩かれる。
ｺｱﾗ｢何呆けてんのよ、総長。
さっさと行くわよ！｣
ｻﾎﾞ｢……ああ！｣
〜＊〜
──｢なあ、Aってお前だろ？ 新しく来たんだってな。
オレはサボ、よろしくな｣
何、この人…。
──｢おはよう、A｣
──｢ごめん、書類まだ出来てねぇんだ。
もう少しだけ待っててくれ、頼む！｣
──｢いつも頑張っててすごいよな、Aって。
でも、あんま頑張りすぎんなよ｣
……やめて、私に構わないで。
私は独りでいたいの、誰とも関わりたくないの…。
──…本当に？
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
