No.264 ページ25
｢総長達、まだ来てないのか？｣
貴｢えっと、総長達…ですか？
はい、まだ来られてないみたいです｣
｢そうか、じゃあまだ島から戻ってないみたいだな｣
貴｢島？ 総長達、島に降りてるんですか？｣
｢ん？ ああ、なんか調べたい事があるとかで、
朝からずっと。
訊いてなかったのか？ てっきり理由までも知ってるもんだと思ってた。
A、総長達と仲良いから｣
仲が良い…？
他の人から見たら私達は、そんな風に見られているの…？
嬉しいって思ってもいいはずなのに、不思議とそういう感情は湧いてこなくて。
私が本当の事を言えていないから、騙しているから。
だからこそ、そんな風に見られるのが申し訳なく思ってしまう。
｢総長、ずっとAの看病してたもんな｣
貴｢え、ずっと…？｣
｢そうそう、Aが倒れた時なんか、あの普段冷静な総長が、これでもかってくらい取り乱しててさ｣
｢それ、本当ですか？｣とは訊き返せなかった。
だってもしそう尋ねて、｢本当｣だって答えが返ってきたら……。
｢まあ、こんだけ懐かれてちゃ、悪い気はしないだろうな｣
｢見てたらわかるけどー、Aってマジで総長の事好きだよなー｣
貴｢へっ？ ち、違…っ｣
──｢顔真っ赤にして動揺しちゃって、どう見たって乙女の表情だったよ。
男だって言い張るのなら、もう少し言動は気にしたら？｣
……あ、間違えた。
ダメだ、だって…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
