[ONE PIECE] ユメうつつ -6- (ページ27)

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No.223 ページ27

私が把握しているのはそれくらい。

聞き終えた総長は、感心したように短く息を漏らした。

ｻﾎﾞ｢そこまで知ってるなら、話しは早い。

フィルンに潜入しているヤツらから連絡が入り、輸送船が現れる大まかな日取りの予測がついたそうだ。
今日のうちに任務へ向かわせるメンバーを召集、明後日には出立予定だ｣

総長の口振りから、その日取りまでもう、あまり時間がないって事は察しがついた。

ｻﾎﾞ｢…A、今から言う事は強制じゃない。
あくまでもAの意思を確認する為のものだ｣

一体何を言われるのかと、緊張が走る。

無意識に姿勢は正され、ゴクリと唾を飲み込んだ。

ｻﾎﾞ｢今回のこの任務に、Aも加わる気はないか？｣

貴｢……へ？｣

重々しい空気から、もっと無茶な事を言われるのではないかと覚悟していたせいもあってか、余計に力の抜けた間抜けな声を出してしまった。

貴｢えっと…任務に、自分も…ですか？｣

ｻﾎﾞ｢オレとコアラ、ハックを入れてあと10人くらい。
任務の内容から考えて、戦闘方面になる可能性は低いのと、目立つ行動は控える為にも、少人数で向かう予定だ。

そのメンバーに、Aもいれたいと考えている｣

任務が危険だから、こうして逃げ道を提示してくれているんじゃない。

それも多少は含まれているだろうけど、本当の理由はきっと、バルティゴを出なければならないから。