〜04〜 ページ36
───
──
トントンと書類を揃えてファイルに綴じた。
よし、出来たっと。
貴｢あの、すみませーん｣
ファイルを抱えて、一つの部屋を訪れた。
｢あ、補佐官｣
貴｢昨日頼まれていた資料、出来たので持って来ました。
確認お願いします｣
｢えっ？ もう出来たんですか？
ありがとうございます！｣
貴｢いえいえ、お役に立てて良かったです｣
｢お邪魔しました｣と部屋を出ようとしたら、
他の人に後ろから声をかけられて振り返る。
｢あの補佐官、もしご迷惑でなければ、
こちらもお願いしてもいいでしょうか？｣
貴｢え？ ああ、はい。
大丈夫ですよ｣
｢ありがとうございます！｣その言葉と共に渡された書類の分厚さに一瞬たじろぐも、表情には出さずに受け取った。
｢自分もお願いしたいものがあるんですけど…｣
｢私も、ここわからなくて｣
え…、ええー…。
この場にいるほとんどの人が、
次から次にと手を上げる。
どうにも断れなくて、結局その全てを受け取ってしまい、腕の中の書類はすごい事に。
──｢あーあ、そんな安請け合いしちゃって｣
ジョーさんの呆れの混ざったあの言葉が、
頭の中で再生される。
なるほど、こういう事か…。
参謀総長補佐官といっても所詮は下っ端で、
たいした権力は持ってない。
しかし、総長含む幹部達と接する機会は多く、
一兵士と比べると出来る仕事は多い。
なんて頼み事、厄介事を押し付けやすい人材。
でも…まあ、こうやって頼ってもらえるようになれたってのは、正直嬉しかったりする。
下手に、入って早々地位を与えられた事によって、私も、他の人達も、私をどう扱えばいいのか探っているって状態だったから。
訓練には色々と混ぜてもらって友好もそれなりにあるけど、主に事務仕事を中心にされている方達とは、ほとんど交流がなかったし。
｢よしっ｣と小さく気合いを入れて、
執務室へと戻った。
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アオちゃん - とても面白いかったです！すごく興奮しちゃいましたWこの小説は何回も読んでますが、本当に面白くて飽きません!!これからも頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援しています🎌 (2021年12月10日 22時) (
レス) @page49 id: a5ab7eb0d5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかげ - 何年も海賊ジャンルを読み漁ってきましたが、こんな素敵な作品と作者様に出会えたのは初めてで本当に感動しております。完結おめでとうございます！こちらの作品は私の中でも神作としてずっと記憶に残ると思います。何度でも絶対に読み返します！お疲れ様でした！ (2021年2月1日 1時) (レス) id: c4444d8d97 (このIDを非表示/違反報告)
ちかげ - はじめまして、占ツクではじめてコメントをさせていただきました。ほんと感想なんて簡単な言葉で表せないくらいほんっっっとうに良い作品で数日かけて一気読みしてしまいました！→続く (2021年2月1日 1時) (レス) id: c4444d8d97 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - ぺんちゃんさん» ありがとうございます！ 完結して2年近くが経つのにコメントを頂ける事、本当に嬉しいです。この作品を見つけ、最後までお読み下さいましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます。何日もかけて楽しく読ませていただきました！笑いあり涙ありで感動しました！ (2020年6月16日 13時) (レス) id: e812f1d644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2018年6月5日 19時
