〜04〜 ページ26
きっかけはこんな些細な事。
その日から無意識にAを探している自分がいて、Aの書いた報告書が回って来ただけで嬉しくて。
声を聞けただけで満足しちゃって、笑顔を見れただけで満たされて。
…それなのにいつからか、
それだけでは足りない自分に気がついた。
オレの名前を呼んでほしい、
その笑顔をオレだけに向けてほしい。
この気持ちが｢恋｣なんだと理解したのは、
Aを見つけて半年近く経ったあと。
でもだからと言って、即行動に移せる度胸なんてものはなく、未だにこうやって遠くから眺めるしか出来ないでいる……。
──
｢──ちょう。そうちょう｣
ｻﾎﾞ｢……ん…｣
鈴の音を思わせる澄んだ声。
それはずっと、
近くで聞きたいと望んでいた声で…。
｢あの、総長…｣
重たいまぶたをそっと持ち上げる。
そこにはオレの顔を横から覗き込んでいる、
オレが恋い焦がれている人物。
貴｢総長？｣
彼女の口から紡がれる言葉は、オレだけを呼んでいる。
…ああ、なんだ…夢か。
そりゃそうだよな、話した事ねぇんだもん。
こんないきなり、オレを見て呼んでくれるなんてありえないだろ。
どうやらAへの想いが募るあまり、
都合のいい夢を見てしまっているようだ。
……どうせ夢なのなら…。
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三暁 那保(プロフ) - 岡本 珠理奈さん» お読み下さってありがとうございます！ 私もう、サボ以外書けない気がします(笑) 妄想の詰め合わせでしかありませんが、楽しんでもらえるよう尽力する所存です！ お気遣いありがとうございます。無理しない程度に頑張ります！ (2017年8月18日 19時) (
レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 珠理奈(プロフ) - やった、三暁さんの新作ですね！！三暁さんの作られるサボ小説、本当に大好きです！ご無理をなさらないように更新お願いします。 (2017年8月18日 17時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2017年8月18日 15時
