No.34 ページ35
そう言い、彼…フカボシは、
｢ふっ｣と口元を緩めた。
ﾌｶﾎﾞｼ｢四年近く前…だったか？
Aが初めて魚人島に来た時、我らを見て彼女はこう言ったのだ｣
──｢魚人族や人魚族ってどんな方達かなって、
ちょっとドキドキしてたけど…。
なんだ、全然違わないんですね｣
ﾌｶﾎﾞｼ｢変わった少女だと思ったな。
驚くどころか、見た目が同じと言うとは｣
誰がどう見ても、人間との違いなんて一目了然。
挙げようと思えば、
いくらだってその違いは挙げられる。
──｢一緒ですよ｣
｢だって｣そう言って、Aはフカボシの掌と自身の掌を、そっと合わせた。
──｢ほら、同じ形｣
一切の濁りもない、澄みきった瞳。
──｢確かに見た目は、
多少違うところがあるかもですが…。
言葉が通じる、触れ合える、同じ血が流れてる。
違うところよりも、同じところの方が多いんですよ｣
触れる掌から、Aの体温が伝わる。
──｢私は違うところを見て比べるよりも、
同じところを見つけてわかり合いたい｣
ﾌｶﾎﾞｼ｢…Aは、出会った当初から何一つ変わらない。
真っ直ぐな彼女の言葉に、
嘘偽りは含まれてはいないのだ。
だからこそ、彼女の言葉は本心で、信じられる｣
ｼﾞﾝﾍﾞｴ｢………｣
ﾌｶﾎﾞｼ｢Aが礼の言葉を告げるというのなら、それは本当に貴様に感謝してるからだ｣
誰でもない、ジンベエに感謝しているから。
ﾌｶﾎﾞｼ｢まあ、会う会わないに、私が口出ししていい事ではない。
余計な事を言ってすまなかったな｣
ｼﾞﾝﾍﾞｴ｢…いえ｣
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三暁 那保(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます！ 一気に読んで下さったのですか!? お、お疲れ様ですっ(笑) あの二人のやり取りは、書いててとても恥ずかしくなります(笑) 応援ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2017年6月1日 18時) (
レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
マロンクリーム - い、一気に読んでしまったぁぁ！凄く面白いです(/・ω・)/もう、サボ君と夢主ちゃんのやり取りがこっちの方が恥ずかしくなる！応援してます(。-`ω-)更新楽しみに待ってます(｀・ω・´)頑張ってください！ (2017年6月1日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 桃千代さん» お久しぶりです！コメントありがとうございます。 ニヤニヤして頂けて良かったです(笑) ありがとうございます！ 頑張ります！ (2017年5月28日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます^_^番外編を見て、1人で電車の中にやけてしまいそうになりました…笑これからも更新頑張ってください！！応援してます(´∀｀*) (2017年5月28日 19時) (レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - ゆりさん» お久しぶりです。コメントありがとうございます。更新頑張ります。 (2017年5月26日 22時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2017年4月3日 19時
