No.230 ページ26
ﾄｷ「わわっ、イスカ！
ぎゃーっ!?」
ｲｽｶ「バカッ、お前の方が強ぇだろうが！
さっさと振りほどけ！」
ﾄｷ「あ、そっか」
ﾆﾅ「…トキ、そのまま動くな」
ﾄｷ｢ぐっ…｣
バタバタもがいていた手足が、
ピタリと動きを止めた。
貴「イスカ！ トキッ！」
ｽｲ「おいおい、人様の心配してる場合かよ」
流れる動作で私の眉間に、
その剣先を突き付けて来た。
触れるか、触れないか…そんな距離。
鋭く尖った剣先を眺めるだけしか出来ない。
もうダメだ…。
そう諦めかけた時、ブチッと何かが千切れるような、そんな音が耳に届いた。
目だけを下に向けると、ずっと手首につけていたミサンガが切れて地面に落ちている。
…不意に思い出す。
貴「…あ……」
──「糸が切れると願いが叶うって言われてるのよ」
ｲｽｶ「がっ…!?」
トキに銃を突き付けていた筈のイスカが、横から衝撃を受けたかのように飛ばされていて…。
その直後、
私に突き付けられていた剣が粉々に砕ける。
その人は目の前に姿を見せた。
長い上着を風に靡かせて、
不敵な笑みと共に…。
分厚い雲間から射し込んだ光は、
その人物の金色の髪を輝かせる。
貴「……」
なんでだろう…。
その背中から、目を離せない。
キラキラ光ってて、とても綺麗…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 919人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆみ - うん、頑張ってd(^-^)続編も楽しみにしてるから！！ (2016年3月23日 19時) (
レス) id: 4bdd0019f8 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 花純さん» 以前｢お酒が飲めない｣的な事を言ってた主人公ですが、実は飲まないだけでした。酔うと幼く、甘えん坊になっちゃうようですね(笑) たぶん甘えるのはサボに対してのみ(笑) コメントありがとうございます、本編でもイチャイチャ出来るよう頑張ります！ (2016年3月22日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - あゆみさん» ねー。ホント早く、くっつけばいーのにねー(笑) 本編でもイチャつけるように頑張りまーす！(笑) (2016年3月22日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
花純(プロフ) - こんばんわ、花純です！今回の番外編、ヤバイですね。ニヤニヤが止まらなくて…。夢主お酒飲むとあんな風になるなんて可愛い！サボの気持ちがホントにわかります！番外編での2人のイチャイチャ、今後も楽しみにしてます！（笑）これからもファイトです！ (2016年3月22日 20時) (レス) id: 0806c0a221 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 三暁 那保さん» マジでニヤケる(笑)早くくっついちゃえ、サボ！主人公！！リア充爆ぜろ(笑) (2016年3月22日 19時) (レス) id: 4bdd0019f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三暁 那保
| 作成日時：2016年2月14日 19時
