番外編 5 ページ47
貴「もー…」
呆れたような、そんなため息混じりの声。
バッと帽子を取られた。
視界が開ける。
貴「こっち見なさい！」
少し怒った口調のすぐ後に、
いつものように微笑んだ。
貴「言いたくないならそれでいいから、
だったらそう言って。
黙ってちゃ、なんにもわかんないよ」
ｻﾎﾞ「……笑わねぇ？」
貴「話による」
ガシガシと頭を乱暴に掻きむしり、
ぽつりと言葉を漏らす。
ｻﾎﾞ「羨ましかったんだよ…」
貴「羨ましい…って、誰が？」
ｻﾎﾞ「ルフィだよ！
Aに簡単に抱きつくし、食べさせて貰ってるし！
そういうのが全部羨ましかったんだ！
ヤキモチだよ、悪いか!!」
一気に捲し立てたあと、すぐに後悔した。
…何言ってんだろ、オレ。
Aの様子が気になり、
恐る恐るといった感じで覗くように見る。
貴「…ぷっ」
顔を下げて、肩を震わせてるかと思えば、
腹を抱えて笑い出した。
貴「あははははっ！ サボかわいーっ！」
ｻﾎﾞ「なっ!?
わっ、笑うなよっ！」
貴「だって…っ」
落ち着きを取り戻すように、何度も深呼吸を繰り返す動作をしたあと、嬉しそうに微笑んだ。
貴「サボ、あーん」
ぽいっと、口の中に何かを放り込まれた。
即座に広がる甘い味。
ｻﾎﾞ「んっ？」
貴「えへへっ、チョコレート。
ルフィとエースには内緒ねっ」
そう言って、
Aもチョコレートをパクッと食べる。
貴「サボ、明日は食べさせてあげるからね」
ｻﾎﾞ「っ、い、いいからっ！」
Aが持ったままの自分の帽子を奪い、未だにクスクスと笑い続けるAの頭に、ポスッと被せた。
貴｢わっ!?｣
ルフィみたいに素直になるのは、
やっぱり無理そうだ…。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - とても面白いです！というか、王子がフランドール・スカーレットにしか見えなくて困ってますw助けてくださいww (2016年6月24日 20時) (
レス) id: bd598a3311 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - RAIさん» はじめまして！コメントありがとうございます！SAL可愛いですよね。ぜひそちらの作品、読ませて頂きます！ (2016年2月13日 20時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
RAI(プロフ) - 初めまして！毎日更新楽しみにしてます！ この話を読んで私もASLにハマり、話を書いてしまいましたw （パクリでは有りません(＞人＜;)） ぜひ読んでばもらえると嬉しいです(*^^*) これからの展開も楽しみにしてます、頑張ってください！ (2016年2月13日 19時) (レス) id: 1d78167ef9 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - うん♪那保、私も４つのキセキの続編、楽しみにしてる！！首を長くして待ってるよ〜(笑) (2016年2月13日 11時) (レス) id: 4bdd0019f8 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 曇莵鍍さん» いえいえ、遅くなり申し訳ありません。そう言って頂けて良かったです。今後もぜひ、よろしくお願いします。 (2016年2月12日 22時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2015年12月20日 19時
