愛しているのに

独り言 ページ23

2:30 pm






案外早く終わった打ち合わせ




『帰るべ〜』






チームのメンバーは面白い奴らばかり。

楽しい時間は睡魔を忘れさせるが、終わった瞬間一気に押し寄せてくる。








帰って一旦寝よう



今日はきっと彼女は来ないから









スーツをきた人達が
早足に俺を追い越していく。





え、そんなに歩くの遅いか?
賑やかな街は疲れるぜ。







飲食店の裏側、換気扇から腹減る匂いが漂うような
閑散としてちょっと薄暗いくらいの裏道の方が俺には合うのかもしれない。









俺がAと肩を並べて歩くとき、どう見えてんのかな。









彼女はもっとこう...丸の内のOLみたいな。
コーヒーショップのマイタンブラー持ってスタスタ歩くようなね。感じよね。








『いや、真逆じゃねぇか』







癖毛の頭ポリポリ掻きながら
プラプラ歩く。






『...どーする、俺。思い切ってみるか?』







謎の自問自答。







『どんな俺でも愛してくれるかなー?つって。』






でけぇ独り言。



独り言多い時って疲れてるってよく言うよな。


とりあえず帰る。そして寝る。

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