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しばらくすると、飛行船が安定した。
もとの状態に戻った。
「おい、みんな大丈夫か…?」
毛利小五郎さんが最初に立ち上がり、ぞろぞろとそれに答える
「ヤツらはどうした!?」
「犯人の二人なら、そこで伸びとるわい」
全員、鈴木次郎吉さんが視線を向けた方を見ればテーブルや椅子と一緒に、二人は倒れていた。
「さっきの急上昇のときに壁に激突してな。自業自得じゃ」
「……オレたちは縛られてて助かったわけか」
出入口の方を向いて「ワン!」と犬が吠える。
「…いやぁ、驚きましたホールまで様子を見に来たら、いきなり床が傾くんですから」
「おのれキッド!!」
怪盗キッドは中森さんのお父さんをスルーして毛利さんの縄を解き始めた。
「キッド様!」
「コナン君は?」
「あのボウヤなら無事ですよ」
毛利さんの縄を解いた怪盗キッドは次に私の縄を解き始めた。
「無事でよかった」
「...どうも」
怪盗キッドは中森さんのお父さんの横を軽々と通り過ぎ、倒れている男のバックから、レディー・スカイを取り出した。
「では皆さん。お約束通り、お宝は頂いて参ります」
キッド様は丁寧にお辞儀をすると、このラウンジから出ていく。
「待て、逃げるなキッドッ!」
「おのれ、コソ泥め!」
中森さんのお父さんと鈴木次郎吉さんがそう言うと、怪盗キッドは「怪盗ですよ」と訂正して行った。
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時