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〇綺麗なもの ページ41

怪盗キッドと、江戸川くんと別れて一人ラウンジに戻る。心配されたけれど、哀の方が心配だったから。

黒い格好をした人達は、端っこの方で手錠をかけられていた。

「A!」

「哀、無事だったのね」

「それはこっちのセリフ!...よかった。無事で」

刹那、いきなり後ろから腕を捕まれ、頭に何かを突きつけられた。

「動くな!」

頭上から、男の声が聞こえた。
「Aちゃん!」と毛利さんが近づこうとするが
「動くなって言ってるでしょ」と、背後から女が毛利さんの後頭部に拳銃を突きつけた。
子供たちが怯える。
状況が理解できない私はただ突っ立っているだけだった。

石本さんと西谷さん(というらしい人)が乗客全員を、ロープで手すりに両手を縛った。

「…まさか、お主らもヤツの仲間だったとはな、」


「おい!」
と端っこで手錠をかけられ座っていた男達が大きな声を出した。

「早くこれを外してくれ!」

「あぁ、悪い悪い…あんた達に言い忘れてたんだが、少々予定が変更になったんだ」

「…変更だと?」

レディー・スカイをバックから取り出した。
確か、怪盗キッドが欲しがっていたもの。
この人も欲しかったのかしら

「何しろ、獲物がこれだけになっちまったんでね。あんた達にはこいつらと一緒に……死んでもらうぜ」

「な、何!?」

しばらくして飛行船が、突然大きく傾いた。

「きゃあああ!」

「おわああああ!!!」

石本さんと西谷さん、は悲鳴を上げ、テーブルや椅子と一緒に壁に激突した。
手をロープで縛られていた人達は悲鳴を上げながら、飛行船が水平に戻るまで耐え続けた。
私も哀を気にしながらキリキリと肌に喰い込む縄に耐え続けた。

*→←〇戦士の勲章



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設定タグ:名探偵コナン , 灰原哀 , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時

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