〇空 ページ35
「…おまえらがやったのか」
男はコナンにそう問い質した。
「やったのはボクさ。こいつらは関係ない」
とコナンは怯えてる歩美達の前に出て、被害が子供たちに行かないようにかばった。
男が近づくが、コナンは恐れることなく真っ直ぐ男を見上げており、男はそんなコナンの姿に、笑みを浮かべた。
「フン、いい度胸だ」
男は展望デッキの窓を開け、コナンを持ち上げた。
「っ!待って!」
そう叫んだ、Aは走ってその男の元に向かい、腕を掴んでコナンと男を離そうとした。
「なんだお前!」
「...江戸川くんを、どうするつもり?」
「っAさん!」
「A、やめて...!」
「お前が、江戸川くんを殺そうとするのなら、私がお前を殺す」
それを聞いた男は不敵に笑い、Aの首を片手で締めるように掴み、そのままコナンとAを窓の外へと投げた。
「…!!!コナン君っ!!Aちゃん!!!!」
「Aっ!!!!!」
蘭はコナンとAが放り投げられた窓へと駆け寄ろうとした、その時、そばかす顔のウェイターが蘭を押さえて、窓から自ら飛び降りたのだ。
「新一!?」と蘭は思わず口にし、飛び降りたウェイターを窓から見た。
「うわああああッ!!?」
「っ江戸川くん...」
飛行船から投げ捨てられたコナンとAは、海へ向かってどんどん落ちていく。
Aは、コナンを抱き寄せ自分が下になるように抱え込んだ。
その上から、追いついたウェイターがコナンとAの身体を抱え、大きな雲に飛び込んだ。
そして、雲から出てきたと同時に、白色の衣装を身にまとったキッドが現れ、ハンググライダーの翼が開いた。
「まさか窓から放り投げるとはな。どうする名探偵、このまま降参か?」
「んなわけねえだろ!!今すぐ飛行船にもどれ!!!」
「無茶言うなよ。オレのハンググライダーはエンジン付きじゃねーんだ。生きてるだけでもラッキーに思えっ!」
「じゃあ、私を離して。少しは軽くなる」
「バカか!お前は!俺がそんなことするわけねぇだろ!第一!なんでお前はあそこで飛び込み自 殺するような真似するんだバカ!」
「お、おい...」
「...わからない。勝手に体が動いていた」
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時