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西谷は、阿笠博士の後ろにいた灰原に指をさしながら
「た、確か…あの子と同じくらいの…男の子三人と、女の子一人…」
と証言し、もちろん部下たちは子供を探しにラウンジを出ていった。
「余計な事を…」阿笠博士は小さくそう呟き、灰原は探偵バッチを取り出してコナンに連絡をとった。
「江戸川君、あなた達がいないのがバレたわよ」
応答がない。
「江戸川君、江戸川君…!」小さい声で何度もコナンを呼ぶが、返事はない。
「男が二人、探しにいっ」
話し終わる前に、横から探偵バッチを取られ、灰原は驚いて手が伸びてきた方をみた。そこには、ショートヘアの女のウェイトレスがいた。
「シャレたことするじゃない」
そう言ったウエイトレスは灰原の頬を叩いた。
灰原を容赦なく飛ばしたショートヘアのウェイトレスは不敵な笑みを浮かべた。
「っ哀!」
「何をするんじゃ!」
「大丈夫、哀ちゃん!?」
「子どもを殴るなんて、サイテー!!!」
阿笠博士はウェイトレスの前に立ちはだかり、Aは哀の元に駆け寄った。
蘭は倒れた灰原を優しく起こし、園子はウェイトレスを睨んだ。
「…今度、妙な真似をしたら…殺すわよ」
ウェイトレスは隠し持っていた拳銃を取り出し見えるようにチラつかせた。
「...殺す」
そうAが呟いた声は灰原に聞こえており、灰原は目を見開いた。
そんな様子を、ある一人の男は静かに見つめていた。
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時