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男は次郎吉の言葉をシカトし、袋から回収した携帯電話の一つを取り、それを、中森警部に投げた。

「警察に連絡しろ。ただし、少しでも妙な動きを見せれば、飛行船を爆破する。…そう伝えろ」

男は喫煙室で見つかったやつと全く一緒の、赤いシャムネコが描かれたアンプルを取り出し、ここにいる全員に見えるように掲げた。

「これは例の殺人バクテリアだ。間違っても俺たちを捕まえようなんて思うなよ。喫煙室だけではなく、このキャビン全体に殺人バクテリアが飛び散ることになるからな!」


鈴木次郎吉を連れて数名がスカイデッキに行ったあと、ラウンジでは、その部下二人が銃を向けて見張っていた。
そんな中、水川は皆に背をむけて、密かに右掌をかいていた。

「…?水川さん、何をしてるんですか?」
「な、何でもない!!」

たまたま近くにいた石本が、それを目撃したずねると水川はかくのを止め、右手を見られないように後ろに隠した。

…そんな行動をした水川を見て見張りの部下達が確認するために部下の一人が、水川のもとへ歩み寄り、右腕を掴んだ。
水川がかいていた場所には発疹が出ていた。

「ほ、発疹…!?」

「違う!これはただの蕁麻疹だッ!!」

「!そ、そういえば、さっきタバコの匂いがしたわ!喫煙室に行ったのよ!きっとそこで、」

「ち、違う!行ったけど感染なんかしちゃいない!現に他の場所には…っげほ!!」

水川は言い終わる前に、大きく咳き込んだ。
石本と西谷は水川から離れて、鼻と口をおさえた。
部下二人は、水川を逃がさないように、銃を向け、その背後で、蘭と中森警部は身構え部下二人を捉えようとしていた

...しかし、それももうすでに読まれていたのだ。

蘭と中森警部の背後で銃声が響き、照明が一つ壊れ、一同は振り返った。そこには、スカイデッキに行っていた男と次郎吉がいた。
男は、まだ咳き込んでいる水川に歩み寄り、水川を拳銃で殴り、水川は呻き声を上げ、その場に倒れこんだ。
喫煙室に放り込んどけと指示を出された部下二人は、水川を運びにラウンジを出た。

部下二人が再びラウンジに戻って来た時。
「そ、そういえば…」と椅子に座っていた西谷が、石本に話しかけた。

「子ども達がいないんじゃない…?」

「子ども?」

その会話に、男と部下達が反応した。

*→←〇ハイジャック



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設定タグ:名探偵コナン , 灰原哀 , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時

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