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〇空の旅 ページ27

ベル・ツリー1世号。鈴木さんのお家、鈴木財閥が建造した世界最大級の飛行船。私たちを乗せて空へ高く舞い上がった。

窓をによれば街並みが広がり、素晴らしい絶景に、招待客である哀のお友達は盛り上がっていた。

「トロピカルランドだ!」

「お城が小さく見えますね!」

「オモチャの遊園地みたーい!」

青い空、白い雲。
私は流れる景色に関心をしていた。

「お父さん、すごい景色だよ!」

毛利さんは離れたところで窓に背を向けて座る毛利小五郎さんに声をかけた。毛利小五郎さんは何故か見ようとしずにずっと後ろの方にいた。

夢中で街を眺めていた女の子、歩美ちゃんが思いついたように言う。

「ねえ、キッドさんはいつもこんな景色見てるのかなぁ?」

「羨ましいですね!」
「でもよぉキッド、本当に来んのか?」

「来るわよ! 次郎吉おじさまのところに、ちゃーんと返事が来たんだから! 」

鈴木さんは携帯電話を操作して、一枚の画像を表示した。

「『飛行船へのご招待、喜んでお受けします。ただし、72歳のご高齢の貴方に6時間も緊張状態を強いるのは忍びなく…。夕方、飛行船が大阪市上空に入ってから頂きに参ります。それまでは、存分に遊覧飛行をお楽しみください。怪盗キッド』ああ、私のことも頂きに来てくれないかしら!」

怪盗キッド。
私がこの飛行船に乗ることを、黒羽くんに話した時、彼は少し焦った様子を見せたがその後すぐに楽しんでこいよと笑顔を見せてくれた。
そして、怪盗キッドが予告状を出しているらしいからと教えてくれた。

「哀、怪盗キッドはどんな人なの」

「あぁ、"貴方は"会ってなかったわね。彼はビックジュエルだけを狙う怪盗、何故か盗んだあと持ち主に返してるらしいけれど、なかなかの目立ちたがり屋よ」

「...そう。」

「ところで...今回の客はワシらだけなのかな?」

博士が、鈴木さんにそう問うた。見渡す限り、飛行船のこのフロア内に人がいない。たまに見かけるのが飛行船のスタッフのみ。

「ええと、確かルポライターの藤岡さんって人が…あ! あの人よ」

鈴木さんが見た先には、くせっ毛の男性が階段を上がってきていた。
その他に日売テレビのディレクターの水川さん、女性レポーターの西谷さん、カメラマンの岩本さんの3人がテレビ中継のために搭乗しているらしい。

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設定タグ:名探偵コナン , 灰原哀 , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます!とても嬉しくて執筆の励みになります!!頑張ります!! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして!少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです!これからも楽しみに待ってます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2019年8月14日 21時

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