〇狙撃 ページ19
狙撃事件のあった数日後、Aは浅草に向かっていた。
｢おーい！A！｣
｢黒羽くん｣
快斗と合流し、約束していたカフェに入ることにした。
落ち着いた店内に、控えめに流れるクラシックがいい雰囲気を味合わせる店だった。
｢そういえば…まえの狙撃事件大丈夫だったか？確かあの日ベルツリータワーに行く予定じゃなかったか？｣
｢ええ、巻き込まれたけど平気だった。1人、亡くなってしまったけれど｣
｢そうだったのか…ってことはあの名た…メガネの坊主も一緒か？｣
｢メガネ…あぁ、江戸川くん？えぇ、一緒だった｣
やっぱりな、と内心少し呆れながら快斗はお冷を飲んだ。
直ぐに頼んだ品が運ばれてきた。
快斗はアイスココア、Aはクリームソーダを口にした。
2人してアイスがとけないように食べながら話をすることにした。
｢んにしても、無差別殺人だとか。こっえーよな｣
｢…少し聞いた話だと別にそういう訳じゃないみたいよ。サイコロがどうとか、何か事情はあるみたい｣
｢へー…｣
甘いココアの味がついたアイスをぱくりと口に入れて、甘いココアで流し込んだ快斗は｢そうだ｣と話を切り出した。
｢お前、また無茶なんかしたら怒るからな？｣
｢無茶？｣
｢哀ちゃんを守るため〜だとか私はどうなってもいいわ〜なんて思ってたらダメだからな？！｣
｢…えぇ。死なない程度に守るわ｣
｢不安だなー…ったく、なんかあったらすぐ俺に言うんだぞ？｣
｢わかった｣
Aは溶けだしたアイスを口に含み、しゅわっと甘いサイダーを飲み込んだ。
快斗は、そんな様子を見て、まぁ安心か。と少しほっとして溶けたアイスの混じったココアを飲み干した。
｢じゃあ、気をつけろよー｣
｢ええ、ありがとう｣
｢じゃあなー｣
｢ええ｣
快斗と別れたあと、Aは1人駅に向かわず、浅草の河川を歩いていた。
せっかく外出したのだから、哀や博士にお土産で何か買って散歩でもして帰ろうかと思っていたのだ。
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御坂ナツキ(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» ありがとうございます！とても嬉しくて執筆の励みになります！！頑張ります！！ (2019年8月19日 21時) (
レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - はじめまして！少し前から読ませていただいている者です。このお話の独特な雰囲気がどストライクです！これからも楽しみに待ってます！ (2019年8月19日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御坂ナツキ | 作成日時：2019年8月14日 21時
