8話 ページ10
「今日から養護教諭として非常勤ではありますが務めることになった高木結衣先生です」
「よろしくお願いします」
全校集会の場で生徒の前でそう紹介され、ぺこりとお辞儀をする
潜入先となった帝丹高校は落ち着いた色合いの制服を着こなし、どの生徒もそれぞれいい子そうでよかったと心の底でぽそりと思い、集会を終えた
自身のデスクである保健室の中の一角の机
常勤の養護教諭の先生といっても私が入れない日のみ入ることに変更になったそうなので非常勤と言った方がいいのかわからないが
その人の机はまた反対側に置いてある
机とその隣にカラーボックスという警察庁とあまり変わらないな、とすこし笑いながら持ってきた荷物を並べていく
持ってきていた分の荷物を片付け終わったので自前のマグカップにこれまた自前のインスタントのコーヒーをしれて飲みながらデスクワークを始める。
チャイムがなった
大人数がこちらに走ってくるような地鳴りが聞こえたなと思ったと同時に生徒の波が流れ込んできた
「…えっ」
「せんせー!!!」
「うわ美人〜〜!!!」
「やっば!!え、ちょ先生はなそ!!」
わやわやとする保健室内。
そこまで広くないのですぐ満員。
高校生はここまでパワフルなのか…と関心しながらも自分とは違う高校生活を送っていることに羨ましく、ホッとした。
「わざわざ来てくれてありがとう。でもここは狭いから…またお昼休みや放課後に校内をまわるつもりだからその時に声をかけてくれるとありがたい」
胸元を抑える生徒達を見ながらこれは流行りなのかなんなのかと思いながら、私の提案に同意してくれたことにいい子だと頷きながら生徒達を見送った。
しばらくするとコンコンという音と共に「しっつれいしまーす」という明るい声が聞こえた
「あら、どうしたの?」
「指、紙で切っちゃったのよ!それと先生とお話に来たの!」
「手を出して、消毒と絆創膏を貼るから」
向き合うようにしてカンタンな治療を始める。
「私、鈴木園子。先生は高木結衣さんだったかしら」
「えぇ。じゃあ鈴木さん、もう大丈夫だから次の授業遅れないように」
「あっ!次移動だったんだ!ありがとう先生!」
鈴木園子
降谷が目をつけている毛利小五郎の娘、毛利蘭と親しい仲
鈴木財閥のお嬢様で明るい性格。
まさか接触対象者が自ら来てくれるとは思っていなかった。予想外だったが嬉しい外れだ。
授業が始まることを告げる鐘が鳴り、再び静寂に包まれる
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御坂ナツキ(プロフ) - 明里香さん» 本当ですね笑 直しておきます!ご指摘ありがとうございました! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話の「わんやわんや」ではなく、「わやわや」ではありませんか。 (2019年7月28日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
御坂ナツキ(プロフ) - こっちゃむさん» コメントありがとうございます!とてもうれしいです!はい、もう少し続くのでお楽しみください!応援ありがとうございます!! (2018年8月25日 6時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - お話に引き込まれて一気に読ませていただきました!まだ少し続くという事なので、楽しみにしています!応援してます! (2018年8月24日 23時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
御坂ナツキ(プロフ) - い ち ご ミ ル クさん» とてもうれしいです!ありがとうございます! (2018年8月19日 8時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2018年8月9日 9時