38話 ページ43
あぁ、なんて残酷なんだ
今まで一番大切に思っていた人が偽物で、そんな偽物に殺されかけている
死ぬ？
そうかもしれない。別に悔いはない
縁はこの世にはいないから
私もこの世にいる意味は無いのだから
この世にいる意味が無いの？
降谷は？
どうして降谷が出てくるの
降谷は同期で…
それでも降谷は何も話さない私に
過去に向き合わず自分だけ立ち止まっている私に優しくしてくれた
優しくしてくれるそんな男に縋れと？
そんな汚い女になりたくない
あなたはもう気づいてる
貴方自身彼のことを認めて、彼なら…と
でも降谷は私の名前を呼んでくれない
1度も
うそ、それは嘘よ
さっき呼んでいたじゃない
愛するものを助けるために来たヒーローのように登場して
でも縁のことを忘れることなんてできない
貴方が死ねばもう思い出すことも出来ないのに？貴方は死ぬの？
｢っ！く！！｣
相手の顔面を思い切り殴り飛ばす
続けて蹴りを入れる。1発、2発
｢(ごめんなさい、縁。死んだら貴方を思い出すこともできない。)貴方の夢も叶えてあげることも出来ない！！｣
｢っ死ねぇ！！｣
｢うわあああああ！！｣
・
一瞬だった
劣勢だった彼女が一気に優勢に立って
いつの間にか相手はうつ伏せで倒れていた
｢降谷！｣
呼ばれた声でハッとして手錠を投げ渡す
手錠を嵌めて、時間を言い確保したことを告げる彼女は立派な警察官だった
｢お疲れ様｣
｢降谷…それにコナンくん｣
｢記憶戻ってたんだね、Aさん｣
｢朝起きたら変だなと思って｣
｢そっか…あ、首の指輪｣
首についていた指輪は首を掴まれた時にちぎれて転がってしまっていた
近くにあったので拾って手渡すとふわりと笑った
｢爆弾をはやく解除しておこう｣
｢爆弾？｣
｢あぁ、こいつとその仲間が仕掛けてたみたいだからな｣
爆弾自体は簡単な構造になっていて、よかったと思いながら解除していく。
呼んでおいた公安部が駆けつけて新道を連行して行った。
後日改めて事情聴取する予定だ。
｢立てるか？｣
｢えぇ、ありがとう。｣
彼女も警察病院に搬送され、手術が行われた。忘れてはいけないが腹を1度刺された身だ
アドレナリンがでていたし、多分彼女の体質のおかげで短時間は持っていたんだろうが事件が解決した時のホッとした安心感から力が抜け、大量出血でなかなか危ないところだった
よかった
これで彼女の名前を呼んでもいいのだろうか
やっと、やっとその願いが叶うのか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
御坂ナツキ(プロフ) - 明里香さん» 本当ですね笑 直しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2019年7月28日 14時) (
レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話の「わんやわんや」ではなく、「わやわや」ではありませんか。 (2019年7月28日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
御坂ナツキ(プロフ) - こっちゃむさん» コメントありがとうございます！とてもうれしいです！はい、もう少し続くのでお楽しみください！応援ありがとうございます！！ (2018年8月25日 6時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - お話に引き込まれて一気に読ませていただきました！まだ少し続くという事なので、楽しみにしています！応援してます！ (2018年8月24日 23時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
御坂ナツキ(プロフ) - い ち ご ミ ル クさん» とてもうれしいです！ありがとうございます！ (2018年8月19日 8時) (レス) id: 7ae93b89fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御坂ナツキ | 作成日時：2018年8月9日 9時
