この素晴らしい世界に青空を! ページ44
『れ…さん!!零っ…さん!!っあぁぁあぁ!!!』
一人取り残されたテーブルでロケットペンダントを握りしめて声を出して泣く。
私は周りからどう見られているのか、そんなことどうでもいいくらい泣き叫んでいた。
手の中に収まっている三つのロケットペンダントを涙でぼやけて見ずらいけれどしっかり見つめたあと、涙をふいてお店の外に出た。
コナンくん、赤井さん、そして零さんはちゃんと身につけていてくれたんだ。
嬉しくてそれでも、涙がじわりと出てくる。
私のロケットペンダントも、首から外して一緒にまとめて持ったあとふわりと宙に放った。
『ファイヤーボール!』
※火の球を撃ち出す
ボウっ!と音を立てて燃えてしまったロケットペンダント
見届けて瞬間移動で自分の家である紅魔族の里に帰る。
見慣れていたはずの風景が、世界が、空がなんだか寂しい。
小さな草原でごろりと寝転がって青い空を見上げる。
この空を見ていると実感してしまう。
もうきっと零さんに会うことはできない。
零さんの作ったご飯も
零さんといっしょに寝ることも
零さんと働くことも
零さんと喧嘩をすることも
もうできないんだ。
さよなら零さん。
だいすきでした
「あれ?ナツキではありませんか!!」
『めぐみん!あとめぐみんのパーティの皆さん!どうしてこちらに?』
「里帰りですよ!はじめはゆんゆんが…」
『えぇー…』
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作者名:御坂ナツキ | 作成日時:2018年5月10日 21時