堀内くんと高橋さんの観察日記

Ｐ．３０【 依頼？ 】 ページ30

すしらーめんりくくんとAちゃんが呼び出された。

いつものようにからかいあって仕事をしつつも楽しく過ごしていたりくくんとAちゃん。
すこしいいですか？となんだか硬そうな人に言われて2人は顔を見合わせてから頷いて少し抜けますとひとこと言って抜けていった。


2人の呼び出された先にはuuumの社長さんとさっきの男の人がいた。
なんでも、社員さんやクリエイターさん、ツイッターの反応から社長さんがこのふたりはいい！というのをもともと目につけていて、さらに、『からかい上手の高木さん』の作者さんも高橋さんと高木さんの再現度が高い！ということで特別企画をしたいと2人の意見が合致したらしい。


そこで、実際に二人にキャストとしてuuumのチャンネルで配信する、ショートドラマ『からかい上手の高橋さん』に出てくれないか。という話だった。

『それは…私が役として出るということですか？』

｢もちろん！あなたにしか頼めませんよ！！｣


困ったようにちらりとりくくんのほうをみるAちゃん。
りくくんは緊張してあわわしていたけどAちゃんと目が合うとあのクシャッとした笑みで

｢Aちゃんなら大丈夫でしょ笑｣


『……堀内くんは一緒に出てくれるの？』

｢？…まぁお願いされてるし、でる、よ？｣

『…ん、なら出ます。頑張ってみます。』

｢？｣


｢本当に高木さんが出てきたみたいだよ｣



今までにない特例な事だったので特別、今回は多くのuuum所属のYouTuberたちも出演してもらうことになった。
またおいおいその事について会議を開くつもりだ、といわれその日はお開きになった。



『…なんかすごいことになったね』

｢うん…なんか信じられねー｣



帰ってきてからの二人は窓に向かって体操座りをしてぼけーっとして上の様なことをずっと言っている。


この大きな企画はどうなるのだろうか。
そしてその企画の主役となった二人はどうなるのか。がんばれ、すしらーめん！高橋さん！

２冊目へ→←Ｐ．２９【 寝不足 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す