伊沢になりたいストーカー。3

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留学の話をするため





家に山森さんと光ちゃんがいる









山森「で、話って？」







貴「昨日、教授に









留学しないか、って言われた」









山森「…」






光「…どうするの？」






貴「有名な大学からも来てるんだけど」






資料を2人に見せる







山森「教育学部のAにとっては




どっちにしろキツい判断になるかもね」






光「確かに…






ここもここも教育に関しては







力入ってるよね…」







山森「…これは？」






青年海外協力隊の資料を見ながら山森さんは言う





貴「勉強したくてもできない






環境にいる子達のところに派遣されるらしい」







光「じゃあ、アフリカとかそのへんだよね」






貴「多分…」







山森「期間は？」





貴「教授には2年って言われてる」







光「…2年」





山森「2年は長いな〜」





貴「…私もそう思ってる






伊沢さんと離れるのは考えたくないし」









山森「そうだよね」





光「行くなら伊沢さんにも言わないといけないし




行かないなら何も言わなくても良いと思うけど」








貴「やっぱり行くなら言わなきゃダメだよね」







山森「逆に言わないつもりだったの」






貴「離れられる気がしないもん、今のままじゃ





1週間でも寂しいのに」






山森「ふくらさんに相談してみたら？」






貴「伊沢さんにバレちゃうじゃん」








山森「そんな口軽くない」








貴「確かに」






光「私たちが留学するかしないかを





決めることは出来ない」







山森「…でも、東大生全員の夢を






Aが背負ってることも忘れないで欲しい






教授からの推薦なわけだし」








貴「…そうだね」







光「するかしないかは連絡してね」








貴「ありがとう」









留学するかしないかを私は決めなければいけない












人生で大きな決断を今目の前にしてる









決断までの1週間はとても長いようで短かった

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