9.一瞬だけ ページ10
Arai side
Aちゃんがお風呂をでて、俺も入ってきた。
すっぴんでも肌がすごく綺麗だし、いつもよりも何故か幼い気がして新鮮な気分だった。
何故だか分からないけど、俺は彼女の全てに惹かれていて、恋をした気がした。早い。何もかも展開が早い。お酒が回っているからかな。心地がいいし、もっと近くで彼女を触れたいと思ってしまった。
A「お部屋案内してくれますか?」
新井「いーよ。髪乾かそっか。」
俺の前にちょこんと座ると艶やかな髪がなびいた。
新井「乾かすね。熱かったら言ってね。」
A「カレカノみたいで照れますね。。。」
新井「そうだね。」
何故かわからないけどただドライヤーの音がいつもだったらうるさく感じるけど、今日はそんなことない気がした。少し沈黙が続いた。
A「このヘアオイル。私のと同じだ(笑)」
新井「これいい匂いだよね。安心する。」
A「新井さんと同じだって考えるとちょっとドキドキします。」
新井「そんなの。ずるいよAちゃん。」
A「へ?」
新井「ごめん。なんでもない(笑)」
A「聞こえてましたよ。(笑)ずるいのは新井さんの方です。思わせぶりみたいなこと言って。私は本気ですよ。一緒に寝ますか?」
一瞬だけ。一夜だけのマジックがかかった気がした。
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作者名:菜月 | 作成日時:2020年2月16日 18時